ホーム > エイズ情報 > HIV検査を受けよう(一般の方向け情報)

HIV検査を受けよう (一般の方向け情報)

心配があれば抗体検査を受けましょう

 現在は多くの種類の抗HIV薬が開発されてきており、HIV感染を早く知り、適切な医療を受ければエイズ発症を抑えることが可能となりつつあるため、HIV感染症/エイズは以前に思われていたほど恐れる病気ではありません。HIVに感染した可能性があると心配な方は、抗体検査を受けるようにしましょう。検査は次のような手順で行われます。

  1. 保健所や病院・医院などで採血を受ける。
  2. スクリーニング検査:抗体の有無をひとまず調べる方法で、弱い抗体も逃さないようになっています。PA法(粒子凝集法)やEIA法(酵素免疫測定法)が使われています。
  3. 確認検査:スクリーニング検査で陽性になっても、偽の反応である場合があります。HIV感染を確かめるために、ウエスタンブロット(WB)法などで詳しい検査を行います。確認検査は当研究所をはじめ全国の衛生研究所などで実施されていますが、通常はスクリーニング検査を行った所が依頼するので、個人が依頼することはありません。
  4. 1週間後以降に結果を聞く。

 公衆衛生研究所の確認検査における陽性件数は、下の図1の様に、年々増加傾向にあります。 図1 陽性件数の推移グラフ

電話でも相談可能です

検査を受けようか迷っている・感染していないか不安だ、という場合、まず電話で相談することも可能です。



検査はいつ受けたらいいのでしょうか

 HIVに感染すると数週間でウイルスが体内で増えて血液中に現れます。その後、2〜3週間ぐらいで抗体ができはじめ、感染後抗体ができるまで通常6〜8週間かかります。ですから確実な結果を知るためには、感染したかなと思われる時期から2ヶ月ほど経ってから検査を受けましょう。


検査はどこで受けられるでしょうか

  • 全国ほとんどすべての保健所や保健センターで無料・匿名(とくめい)で検査を受けることができます。(匿名ですので証明書等の発行はありません)
  • 検査を受ける前に保健師や看護師、医師によるカウンセリングがありますので相談に乗ってもらえます。
  • 住んでいる地域以外の保健所でも検査は可能です。
  • 個人のプライバシーは守られます。

 保健所の検査はたいてい週1回受け付けています。検査の日時を確かめておきましょう。(土日や夜間といった受検しやすい時間に受け付けているところも最近増えてきています。)


 一般の病院や医院でも検査を受けることができます。この場合は有料(3000〜10,000円程度)となります。
 検査の結果が分かるのはたいてい1週間後です。保健所などで検査を受ける場合はスクリーニング検査と確認検査がまとめて1週間以内に行われます。


即日検査について

 結果をすぐに知りたい場合、その日のうちにスクリーニング検査の結果が判明する「即日検査」を行っている保健所・医療機関があります。結果が陰性であれば問題はありませんが、もし陽性反応があらわれた時は確認検査を行う必要があり、最終的な結果が出るには一週間程度必要です。また、感染直後の場合、陰性の結果が出る場合がありますので、即日検査は感染機会から2−3ヶ月経ってから受けるか、一度受けて陰性でも2ヶ月程度後にもう一度受けることをお勧めします。



NAT(ウイルス核酸増幅検査)とは?

 NATとはPCR法等を応用してウイルスの遺伝子を十万倍以上増幅して行う検査のことです。米国疾病対策センター(CDC)によると、HIVに感染すると平均して約9?11日後に血液中にHIV遺伝子が現れ、その後約2週間遅れて抗体が出現してきます(※)。ですからHIV遺伝子そのものを検出するNATではHIV感染を2週間ほど早く知ることができます。この検査は高価で時間がかかるのでHIV検査として一般的には行われていませんが、一部の医療機関では検査を実施しているところがあります。ただし、感染から間もない場合はNAT検査においても陰性が示されることがありますので注意が必要です。


  • NATを実施している医療機関

    CDCwebサイトの当該記事と日本語訳
    "Another type of test is an RNA test, which detects the HIV virus directly. The time between HIV infection and RNA detection is 9-11 days."
    「もう一種類の検査はRNA検査(NAT)で、それは直接HIVウイルスを検出します。HIV感染とRNA検出の間は、9〜11日です。」

検査でHIV陽性になった場合

 保健所や医療機関での告知:確認検査においてHIV感染が確かめられた場合、HIV感染の告知が行われ、エイズ診療の専門病院(エイズ診療拠点病院)が紹介されます。また最近では、HIV陽性とわかって間もない方のための電話相談や、関西を拠点にHIV陽性者が必要とする情報提供・意見交換・交流の場を提供するために活動している団体も複数あります。


 ◆電話相談

 ◆陽性者支援団体(関西)


母子感染など特殊な検査

 母親がHIV感染者である場合、生まれてきた子供の判定も難しいもののひとつです。子供は母親から受け継いだ抗体を持つために、1歳6ヶ月ぐらいまでは抗体検査だけではHIVに感染しているかどうか正確な判断がつきにくいのです。また膠原病など自己免疫疾患に罹っている場合なども抗体検査の反応が邪魔される場合があります。このような時、威力を発揮するのが前述のNAT(核酸増幅検査)です。又、この検査以外に子供のリンパ球を健常人のリンパ球といっしょに培養してリンパ球の中に潜むHIVを増幅させる「ウイルス分離」検査も実施されることがあります。ウイルス分離検査は当研究所の他、一部の公立衛生研究所で実施可能です。

 医療現場などで感染者の採血時などに注射針を誤って自分に刺す、あるいは血液(体液)を浴びるなどの事故の場合は、医療従事者が感染する可能性があります。事故直後に抗HIV剤を飲むと感染を防止できると考えられていますが、感染の有無は事故後2週間ほどに前述のNATを行うことにより分かります。


■ お問い合わせ先

大阪府立公衆衛生研究所感染症部ウイルス課

  Tel:06-6972-1321

  Fax:06-6972-2393

▲ページの先頭へ