大阪府感染症情報センター ものしり講座(11)


腸管出血性大腸菌に気をつけましょう!

 大腸菌は人間や動物の腸に棲んでいるありふれた細菌です。しかし、大腸菌の仲間には細胞に侵入したり毒素を出したりして病気を起こさせる悪玉大腸菌があります。ベロ毒素(VT)を出す腸管出血性大腸菌(EHEC)はその代表的なもので、O157と呼ばれるタイプ(血清型)が有名ですが、他にもO26、O111、O103、O121など多くのタイプがあり、最近はO157以外のタイプによる感染が増えています。主な症状はひどい腹痛と下痢ですが、血便が見られることもしばしばあり、年少者や高齢者では合併症を起こして死亡する危険もあります。その一方で、軽い下痢または無症状で済む人もあり、感染に気づかないうちに家族等にうつしてしまう場合があります。これは、EHECが少量の菌数でも感染するためで、排便後の手洗いが不十分だと、水道の蛇口やドアのノブに残った菌が次に触った人に感染してしまうのです。

 EHECは牛肉から感染することが多いのですが、少ない菌量でも感染するので、食品からもかかりやすいと言えます。特に生レバー、ユッケなどの肉の生食は子供には食べさせないでください。生レバーを食べたお父さんがそのお箸で子供に焼肉を食べさせたため子供が感染した例や、二次汚染したと考えられる野菜や漬け物が原因となったこともあります。お肉と野菜はまな板や包丁を使い分け、焼肉を楽しむときは焼く前と後とで取り箸を替えましょう。

 毎年6月から9月はEHEC感染症が多く発生します。下痢をしたら素人判断で薬を飲まず、病院を受診してください。下痢止めは症状を悪化させることがあります。また、まわりに同じ症状の人がいたら保健所に相談してください。

 大阪府のホームページでは二次感染防止対策や消毒方法について掲載しています(http://www.pref.osaka.jp/chiiki/kenkou/kansen/o157/)。

▲ページの先頭へ