大阪府感染症情報センター ものしり講座(12)


カンピロバクター食中毒に気をつけましょう!

 カンピロバクターはニワトリ、ウシ、ブタなどの腸内に棲んでいる細菌ですが、これが付着した食品をヒトが食べると食中毒が起こる場合があります。カンピロバクター食中毒は近年増加傾向にあり、細菌性食中毒の中では発生件数が最も多い食中毒です。一般に、細菌による食中毒は、10万から100万個の菌を摂取しないと発症しないのですが、カンピロバクターの場合は、少しの菌数(数百個程度)でも発症します。主な症状は、発熱、腹痛及び下痢などですが、血便を認めることもあります。菌が体に入ってから症状が出るまでの期間が2〜5日間とやや長いことが特徴です。

 カンピロバクター食中毒の原因食品としては、鶏肉が最も多く、大阪府の調査でも、鶏肉にカンピロバクターが高率に付着していることが明らかとなっています。しかし、これは鶏肉を食べると危険というわけではありません。実際のカンピロバクター食中毒は、刺身やタタキなど鶏肉を生で食べたり、十分に加熱せずに食べたりしたことにより発生しています。また、鶏肉を取り扱った手指や調理器具を十分に洗浄・消毒しなかったために、これらを介して他の食品にカンピロバクターが付着して食中毒が発生した事例も多くあります。鶏肉以外では、牛レバーの刺身によるカンピロバクター食中毒の事例が報告されていますので、鶏肉以外のお肉も、生食や加熱不十分な場合は、全く危険性がないわけではありません。

 カンピロバクター食中毒は、十分な加熱調理と二次汚染防止を徹底すれば比較的容易に防げる食中毒です。お肉の生食は避け、十分に加熱してから食べるようにしましょう。また、サラダなどは、お肉を調理する前に作り、他の食品を二次汚染しないように注意しましょう。

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