大阪府感染症情報センター ものしり講座(17)


麻しん(はしか)にご注意

  麻しんは麻しんウイルスによっておこる伝染性の病気です。典型的には発熱と鼻水、咳などのカタル症状、発疹を主症状とする一過性の疾患ですが、肺炎や中耳炎を合併したり、まれですが脳炎をおこすこともあります。昨年関東を中心に高校生や大学生に流行が認められ大きく話題になりましたが、今年も神奈川県などではすでに多くの患者が報告され流行の兆しがみられています。

  麻しんは本年1月から国内で発生したすべての事例が報告されるようになっており、大阪府でも第7週までに61例の患者報告がありました(グラフ参照)。発生は府内の多くの地域にわたっており、(http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/masin.html) いつ流行が拡大してもおかしくない状況です。

  わが国では昨年麻しん排除計画が策定され、今後2012年までに麻しんを排除(国内に麻しんの流行がない状態)することを目標に、本格的な取り組みがなされることになりました。その取り組みの中で、ワクチン2回接種を徹底するため、4月から中学1年生(3期)と高校1年生(4期)に麻しん風しんワクチンの定期接種が行われることになります。これは現行の1歳時(1期)と就学前(2期)に加えて3期、4期が5年間の年限つきで行われることで現在の高校2年生以下の方すべてに2回接種の機会が付与されるものです。

  麻しんはいったんかかってしまうと特別な治療法はなく、ワクチンでの予防が有効な疾患です。1月以降報告があった事例でも、ワクチン歴が判明している38例中、接種歴がない方が29例を占めています。定期接種の対象の方はもちろん、今までにワクチンを接種したことがない方は、早急にワクチン接種をお勧めします。特に2期の接種対象者の方は定期接種の期限が3月31日までとなっていますので、入学準備としてのワクチン接種を必ず受けてください。

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