大阪府感染症情報センター ものしり講座(19)


厚生労働省より詳しい情報がでています。(平成22年7月)

別表 海外で注意しなければならない感染症(厚生労働省作成)


これから海外に旅される皆様に

 日本から海外へ向けて多数の方が旅行に出かけられることと思われます。
 でも少し待ってください。海外には日本にほとんど存在しないか、あるいは全く存在しない感染症がたくさんあります。

 

 まず、東南アジアや中国で犬に咬まれたら!

 狂犬病の危険性があります。現地の医師に相談して傷口を消毒し、ワクチン接種を受けて下さい。もちろん日本に帰ってきてからも検疫所に届けて、医師に相談して治療を続けて下さい。
 その他アメリカ大陸やヨーロッパではスカンク、アライグマ、キツネ、コウモリなどが狂犬病ウイルスを持っています。むやみやたらに動物には手を出さないで下さい。

 

 熱帯地方では蚊に刺されないで!

 東南アジアや南米ではデング熱(デング出血熱)が流行しています。デング熱は蚊が媒介するウイルス疾患です。特に乳幼児では重症化することもあります。  また、熱帯・亜熱帯地方では蚊媒介性の世界で最も患者数が多いマラリアがあります。マラリアはマラリア原虫によっておこり、世界で毎年100万人以上の乳幼児を死亡させています。
 最近、インド洋上のヨーロッパではリゾート地として有名な島々で、やはり蚊が媒介するチクングニヤ熱の大流行がおこりました。流行地は島々に止まらずインド亜大陸まで広がっています。
 日本ではあまりみられなくなった日本脳炎もインドや東南アジアでは多数発生しています。日本脳炎はワクチンによって予防できる疾患です。感染リスクのある人はワクチン接種を検討して下さい。
 南米では黄熱の発生もみられています。黄熱もワクチン接種によって予防できる疾病です。
 熱帯地域に限らず、北米大陸では同じく蚊媒介性のウエストナイル熱(脳炎)の発生が続いています。この病気も流行地では、毎年死者がでており、軽視できない疾病です。
 いずれにしても最も大事なことは、蚊に刺されないようにすることです。

 今も中国、インドネシア、ベトナム、エジプトではヒト高病原性鳥インフルエンザの発生が続いています。
 2003年12月以来、広い地域において発生した高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)は、2008年も引き続き、世界各地でトリやヒトでの感染が確認されています。一般にヒト高病原性鳥インフルエンザはウイルスに感染した鳥類との濃厚接触により感染しますので、生きた鳥が売られている市場や養鶏場をむやみに訪れたり、死んだ鳥に触れたりすることは避けましょう。

 

 ウガンダではエボラ出血熱も

 WHO(世界保健機関)は2007年にアフリカのウガンダでエボラ出血熱が発生したことを確認しました。エボラ出血熱は感染症法で1類感染症に類別されています。ウガンダに滞在または通過したヒトは検疫所に申し出て下さい。

 その他外国には赤痢、コレラ、腸チフスなど命に関わったり、社会に及ぼす影響が非常に大きい感染症がたくさんあります。もしも海外に行って旅行中あるいは日本に帰ってきてから不調を感じたら、まず(検疫所の)お医者さんに相談して下さい。その時、必ず渡航歴を申告することを忘れないで下さい。

 海外の感染症に関しては、外務省あるいは検疫所で国別や疾病別の情報を発信しています。楽しく旅行をするためにもこれらの情報には必ず目を通してからご出発ください。

 外務省海外安全ホームページ>感染症関連情報
  http://www.anzen.mofa.go.jp/sars/sars.html

 厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報)ホームページ
  http://www.forth.go.jp/

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