大阪府感染症情報センター ものしり講座(2)


インフルエンザの季節です

 いよいよこれからインフルエンザシーズンに入ります。流行は12月下旬から始まり、1月に入ると急に患者数が増加し、1月下旬から2月上旬にピークになることが多いです。流行を起こすインフルエンザウイルスには、A型とB型があります。A型はさらにA香港型(H3N2)とAソ連型(H1N1)に分かれます。この3種類のウイルスのうち、A香港型が感染力、病原性とも最も強いので、これが大きく流行するシーズンは警戒が必要です。高齢者が多く死亡し、乳幼児のインフルエンザ脳症が多発するのもA香港型によることが多いと報告されています。A香港型による流行は、規模の大小はあれ、ほぼ毎年起こりますが、B型は隔年で流行する傾向があります。またB型の特徴として、ダラダラと春先まで流行が続くことが挙げられます。ここ数年の流行状況からみますと、今シーズンはA香港型とB型が流行すると予想されますが、どうでしょうか?

 インフルエンザの典型的な症状は、急激な発熱(38度以上)と強い全身倦怠感です。いくら学校や会社に行きたくてもベッドから起き上がれないようであれば、これはインフルエンザです。健康な成人であれば症状は数日間で治まりますが、体力や免疫力が相当落ちていますので、かかった後、数週間は無理できません。問題は、ハイリスクグループといわれるインフルエンザで重症化する人たちです。65歳以上の高齢者、乳幼児や、年齢を問わず心臓疾患、呼吸器疾患、腎臓疾患、糖尿病などの基礎疾患がある人たちにとってインフルエンザは恐ろしい病気です。

 現在はのどや鼻をぬぐってインフルエンザかどうかを調べる検査を医療機関では受けることができますし、インフルエンザに効果的な治療薬もあります。しかしインフルエンザは予防が大切で、インフルエンザワクチンを受けるのが一番効果的です。ハイリスクグループがワクチンを受けるのは重要ですが、これらの人が家族にいる場合、他の家族がワクチンを受けて予防し、インフルエンザを家庭に持ち込まないのも有効な対策です。一般的な方法として、うがい、手洗い、マスクなどがありますが、これらはインフルエンザだけではなく普通のかぜにとっても有効ですので、普段から習慣付けましょう。

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