大阪府感染症情報センター ものしり講座(24)


小児の肺炎が増えています!

 秋になって、朝晩がぐっと冷え込むようになってきました。
 通勤電車内でもせき込んでいるヒトをよく見るようになりました。この季節カゼがはやり出しますが、健康な大人では軽いカゼで終わってしまうようなウイルスでも、小さいお子さんでは気管支炎や肺炎に進行する事もあり注意が必要です。

 子供の肺炎、気管支炎の原因となるウイルスとして特にRSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、パラインフルエンザウイルスなどが挙げられます。温帯地方ではRSウイルスの流行期は11月〜1月頃、ヒトメタニューモウイルスは冬から春先に流行することが知られています。(ヒトメタニューモウイルスは2001年に新しく発見されたウイルスで、RSウイルスと近縁のウイルスです。感染様式、臨床症状もRSウイルスと良く似ていると考えられています。ヒトの血清を調べた結果、50年以上前から流行があったことが分かっています。)パラインフルエンザはいくつかの型があり、型により流行の形態は様々です。いずれのウイルスも一生の間に繰り返し感染することがありますが、初感染では重症化する危険性が高く、乳幼児では入院する事もあります。ウイルスは患者さんの気道の分泌物、鼻汁に出てきますので、咳をしたときにでるしぶきや、気道分泌物、鼻汁などが付着した物を介して周囲の人に感染が広がります。特に乳児や老人がいる家庭では、健康な成人、学童期の兄弟が家庭内に持ち込んで感染させるケースもありますので、カゼ様症状のあるときは接触に気をつけることも必要です。

 いずれのウイルスもワクチンは無く、うがい、手洗い、場合によってはマスクによる予防を心がけましょう。


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