大阪府感染症情報センター ものしり講座(26)


子どもに生レバー、ユッケ、鶏の刺身など生肉を食べさせないで!

 肉類には腸管出血性大腸菌(EHEC)やカンピロバクター、サルモネラなどの食中毒を起こす細菌が付着していることがあります。生食用の表示のない食肉類は、十分な加熱を行ってください。

 EHECはO157という血清型が有名ですが、主な症状はひどい腹痛と下痢で、血便が見られることもしばしばあり、年少者や高齢者では合併症を起こして死亡する危険もあります。その一方で、軽い下痢または無症状で済む人もあり、感染に気づかないうちに家族等にうつしてしまう場合があります。平成20年に大阪府が114人の感染者(大阪市、堺市、高槻市及び東大阪市以外の感染者)について、発症する前の10日間に食べたものを調べたところ、34%の人が生レバーやユッケなどを生で食べていたことがわかりました。昨年の全国の感染者は4,322人で大阪府全域では245人が感染し、東京都、福岡県に次いで多い発生数でした。

 また、近年カンピロバクター食中毒が増加傾向にあり、細菌性食中毒の中では発生件数が最も多くなっています。主な症状は、発熱、腹痛及び下痢などですが、菌が体に入ってから症状が出るまでの期間が2〜5日間とやや長いことが特徴です。原因食の多くは鶏の刺身、生レバーなどの生肉や、加熱不十分な食肉です。新鮮な生肉でも注意が必要です。

 腸管出血性大腸菌やカンピロバクターは少ない菌量でも感染します。肉と野菜はまな板や包丁を使い分け、焼肉を楽しむときは焼く前と後で取り箸を替えましょう。特に、子どもや高齢者は、感染すると重症になる場合があるため、食肉類の生食はさけましょう。

 大阪府のホームページでは食肉の生食による食中毒を防止するために、肉を食べる際の正しい知識について掲載しています。
 ・http://www.pref.osaka.jp/shokuhin/shokutyuudoku/niku.html



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