大阪府感染症情報センター ものしり講座(29)


子どもに生レバー、ユッケ、鶏の刺身など生肉を食べさせないで!

 肉類には腸管出血性大腸菌(EHEC)やカンピロバクター、サルモネラなどの食中毒を起こす細菌が付着していることがあります。生食用の表示のない食肉類は、十分な加熱を行ってください。

 EHECはO157というタイプが有名ですが、主な症状はひどい腹痛と下痢で、血便が見られることもしばしばあり、年少者や高齢者では合併症を起こして死亡する危険もあります。大阪府では8月にO157感染者の死亡事例があり、溶血性尿毒症症候群の発症者もいます。重症になる人がいる一方で、軽い下痢または無症状で済む人もあり、感染に気づかないうちに家族等にうつしてしまう場合があります。

 大阪府のEHEC感染症発生状況(大阪市、堺市、高槻市及び東大阪市以外の感染者)は、今年の第35週(8月30日〜9月5日)に届出があった感染者数が24人と過去3年間で最も多く、第1週からの累積数も昨年の同時期と比べて約2倍になっています。感染者は生肉や生レバーを食べている場合があり、昨年の調査では、40%の人が発症する前の10日間に生レバーやユッケなどを食べていました。

 また、近年カンピロバクター食中毒が増加傾向にあり、細菌性食中毒の中では発生件数が最も多くなっています。今年の大阪府の発生は7月までで17件でした。主な症状は、発熱、腹痛及び下痢などですが、菌が体に入ってから症状が出るまでの期間が2〜5日間とやや長いことが特徴です。原因食の多くは鶏の刺身、生レバーなどの生肉や、加熱不十分な食肉です。新鮮な生肉でも注意が必要です。

EHECやカンピロバクターは少ない菌量でも感染します。肉と野菜はまな板や包丁を使い分け、焼肉を楽しむときは焼く前と後で取り箸を替えましょう。特に、子どもや高齢者など抵抗力の弱い人は感染すると重症になる場合があります。またカンピロバクターの中には、赤ちゃんに髄膜炎を起こす菌もありますので、妊婦さんも食肉類の生食はさけましょう。

 大阪府のホームページでは食肉の生食による食中毒を防止するために、肉を食べる際の正しい知識について掲載しています(http://www.pref.osaka.jp/shokuhin/shokutyuudoku/niku.html)。






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