大阪府感染症情報センター ものしり講座(34)


生レバー、ユッケ、鶏の刺身など食肉の生食にご注意−子どもや高齢者は食べないで!

 食肉類には腸管出血性大腸菌(EHEC)やカンピロバクター、サルモネラなどの食中毒を起こす細菌が付着していることがあります。子どもや高齢者など抵抗力の弱い人は感染すると重症になる場合があるため、食肉を生で食べないようにしましょう。

 本年4月に、生牛肉(ユッケ)を食べてEHECに感染し4人が死亡するという食中毒事件が発生しました。EHECはO157というタイプが有名ですが、今回の食中毒はO111でした。このO111は本年になって急に出現したわけではなく、昭和61年に愛媛県の乳児院で集団下痢症が発生し、2歳9ヵ月のお子さんが亡くなっています。
 EHECの主な症状はひどい腹痛と下痢で、血便が見られることもしばしばあり、溶血性尿毒症症候群や脳症など重篤な合併症を起こして死亡する危険もあります。一方、軽い下痢または無症状で済む人もあり、感染に気づかないうちに家族等にうつしてしまう場合があります。
 大阪府のEHEC感染症発生状況は、平成21年は194人、22年は258人でした。21年の調査では、40%の人が発症する前の10日間に生レバーやユッケなどを食べていました。

また、近年カンピロバクター食中毒が増加傾向にあり、細菌性食中毒の中では発生件数が最も多くなっています。主な症状は、発熱、腹痛及び下痢などですが、菌が体に入ってから症状が出るまでの期間が2〜5日間とやや長いことが特徴です。原因食の多くは鶏の刺身、生レバーなどの生肉や、加熱不十分な食肉です。新鮮な生肉でも注意が必要です。

 EHECやカンピロバクターは少ない菌量でも感染します。食肉と野菜はまな板や包丁を使い分け、焼肉を楽しむときは焼く前と後で取り箸を替えましょう。焼いたお肉でも、大人がユッケや生レバーを食べたお箸で子どもに食べさせることはやめましょう。またカンピロバクターの中には、赤ちゃんに髄膜炎を起こす菌もありますので、妊婦さんも食肉類の生食はさけましょう。

 大阪府のホームページでは食肉の生食による食中毒を防止するために、肉を食べる際の正しい知識について掲載しています(http://www.pref.osaka.jp/shokuhin/shokutyuudoku/niku.html)。




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