大阪府感染症情報センター ものしり講座(38)


一部の府保健所でHIV即日検査が受けられるようになっています

※下記の内容は古い情報です。府内のHIV検査の最新情報は、こちらをご覧ください。(2015.6.4追記)

 これまで府内の無料匿名検査としては、chotCASTなんばの日曜即日検査でしか受検できなかったHIV即日検査が、2011年(平成23年)の6月より、府内の4カ所の保健所で受けられるようになりました。

 HIV即日検査とは、結果を一週間後以降にお返しするHIV通常検査(スクリーニング検査+確認検査)のスクリーニング検査のみをその場で行い、陰性であれば数時間の待ち時間でその日の内に結果をお返しするものです。ただし、即日検査が陽性となると、確認検査を実施する事になるので、その場合、通常のHIV検査と同様に一週間後以降に結果をお返しします。

 スクリーニング検査は感度が高いため、「HIVに感染していないのに、HIVに感染しているという結果になる(偽陽性)」ことがあります。通常検査の場合、こうした例であっても確認検査を行い、陰性であることがはっきり分かってから結果を返すことができるのですが、即日検査の場合、当日は「要確認検査(スクリーニング検査陽性あるいは判定保留)」としか返せないので、予備知識や事前説明が不十分だと混乱し、感染しているのではと心配になり、不安を抱えたまま一週間をすごさなければならなくなります。

 即日検査は、陰性であればその日の内に結果が分かる利便性の高い検査ですが、上記の様なデメリットもあります。これらを十分に考慮した上で、通常検査か即日検査のどちらかを選んで下さい。

   注1:実施日及び受付時間は変更の可能性がありますので、事前にご確認ください。
   注2:上記四保健所では、HIV検査はすべて即日検査となります。
      通常検査(一週間後以降に結果を返す検査)は行っておりません。
      また他の保健所では、これまで通り通常検査を行っております。→相談・検査一覧(大阪府エイズ・HIV情報)
   注3:HIV検査は即日検査ですが、同時に受けられる梅毒とクラミジアの検査は一週間後以降に結果をお返しします。


 府内の新規HIV感染者・エイズ患者の届出数は依然として増加傾向にあり、2010年は両者共に過去最高を記録しました(HIV感染者:198名、エイズ患者:68名)。統計を取りだしてからの累積報告数も2011年途中に2000名を突破しました。感染経路別にみると男性同性間の性的接触による感染とされる報告が飛び抜けて多く(図)、男性と性交渉をもつ男性(MSM)での感染拡大が非常に憂慮され、HIV検査機会の拡大が今求められています。
 保健所の即日検査が、検査機会の拡大に寄与することが今後期待されます。

 

図 大阪府(政令市も含む)における新規HIV感染者・エイズ患者報告数の感染経路別累計
 

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