大阪府感染症情報センター ものしり講座(7)


大阪でも麻疹(ハシカ)が増加しています。

 すでに報道でもご存知のように関東では麻しんの流行が拡大しており、学校での集団発生が報告されるなど大きな問題となっています。
(麻しんの症状については前回のものしり講座http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/monosiri/6/6.html参照)

 麻しんは定点として定められた一部の医療機関から、こどもを対象にした「麻しん」と15歳以上の「成人麻しん」の患者数が毎週報告されています。すべての麻しん患者さんが把握されているわけではありませんが、大阪でも今年になって患者報告が続いています。昨年一年間で報告された麻しんと成人麻しんの報告数は合計で26例でしたが、今年の第16週(4/16〜4/22)までの患者報告はすでに17例になりました。4月にはいってからの定点医療機関からの報告は5例ですが、その他の医療機関で診断された方を含めると少なくとも府内で9例の発生がありました。麻しんは非常に感染力が強いため、一気に患者発生が増加する可能性もあり油断ができません。また連休中は人の移動も多く、関東の流行が全国に広がるおそれもあります。

 現在の関東の流行では、学生や成人などの比較的年齢の高い人の中で流行が広がっています。麻しんはいったんかかってしまうと特別な治療法がないので、ワクチンで予防するのが有効です。1歳児と小学校就学前1年間は定期接種として、それ以外の方も任意接種として麻しんワクチンを受けることができますので、今までかかったこともないし、ワクチンを受けたこともないという方は子供さんだけでなく大人の方もワクチン接種をお勧めします。ただしワクチンで得られた免疫はだんだん減少し、小さいときにワクチンを受けていても大人になってから麻しん患者さんと接触した時に感染が防御できずに罹ってしまうこともありますのでご注意ください。


(感染症発生動向調査定点以外からの報告も含む)

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