大阪府感染症情報センター ものしり講座(8)


麻しん(はしか)が増加しています。

 関東の麻しん流行が年明け以降問題となっていましたが、大阪でも患者報告が増加しています。また学校施設での集団発生も報告されています。麻しんは感染力が大変強く、集団の中で患者が一人出ると、そのまわりの免疫を持たない人に一気に感染が拡がるので、今後は同様の集団発生の増加が懸念されています。(麻しんの症状については前回のものしり講座http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/monosiri/6/6.html参照)

 麻しんの患者数は大阪では平成12年に大きな流行がありましたが、1年間に発生動向調査で定点から報告された患者は小児科定点からの麻しんが4077例、基幹定点の成人麻しんが416例でした。年齢構成をみると5歳未満の報告が2930例と小児科からの報告の70%以上を占めていました。同時期の調査によると平成11年(1999年)12月〜12年10月に大阪府で4,500人を超える患者が発生しており、死亡者は流行期間直前の1人でしたが、15%に肺炎、3%に腸炎、2%に中耳炎がみられ、脳炎患者も9人報告され、全体の30%以上に合併症が認められました(当所HP各種感染症 麻しんの項参照http://www.iph.pref.osaka.jp/kansen/kakusyu.html)。

 現在の患者報告では15歳以上の成人麻しん例が目立っていますが(グラフ参照)、このまま感染が拡大すると乳幼児の事例が増加する懸念もあります。

 麻しんはいったんかかってしまうと特別な治療法がないので、ワクチンによる予防が有効です。麻しんにかかったことがなく、ワクチンを一度も受けたことがない人は、ワクチンを受けることをお勧めします。また定期接種の期間は1歳児と小学校就学前の各1年間が設けられていますが、1歳を過ぎたお子さんは早急にワクチンを受けて下さい。

 また発熱・発疹などの症状があったり、麻しん患者との接触歴があるなど麻しんが疑われる方は、受診時には事前に連絡するか、受付の段階で必ず申し出て医療機関での感染拡大を防止してください。

▲ページの先頭へ