大阪府感染症情報センター ものしり講座(9)


HIV感染は拡大中です。

 最近マスコミでもあまり取り上げられなくなり、一般の方はもちろん医療従事者の方でもHIV感染の拡大が下火になりつつ有るような印象を持たれている方も多いかもしれません。しかしながら日本においても、また大阪府内においても新規のエイズ患者・HIV感染者報告数は増加し続けており、昨年の報告で大阪府の累計が1000人を突破し、大変なことになっています。(下図参照)

 HIV感染は「無防備なセックス・輸血・薬物の回し打ち(注射)」この3つが主要な感染経路です。この内輸血は、日本国内においては日本赤十字社の努力により、非常に低い感染確率(五百万分の一から一千万分の一)に抑えられていますが、検査目的で献血を利用する人がいる限りゼロにはならないので、献血を検査代わりに利用しないことが必要です。(現在献血ではHIV感染の有無を本人には一切お知らせしません)無防備なセックスとは、コンドームを適正に使用しない男女間、あるいは男性同士の性交を意味しますが、日本国内でも大阪府内でも男性間の性交による感染が新規HIV感染の6割程度を占めています。ですから、そういった性的嗜好を持っている方は特に無防備なセックスをしないよう心がけましょう。また、以前は母子感染もHIV感染の主要な感染経路と言われていましたが、感染した妊婦さんであっても抗HIV薬の投与、帝王切開の適用等で日本では母子感染はほとんど防ぐことが可能となっています。

 感染の拡大を防ぐには少しでも多くの人が検査を受け、感染が解った人は治療を受けることが大切です。現在多くの治療薬が開発され、エイズは死なない病気になりつつあります。しかし、ひとたび感染すると一生涯高価なお薬を飲み続ける必要があり、莫大な医療費がかかります。したがって感染しないことが重要なのです。ですから、積極的にHIV検査を受けて下さいますよう、よろしくお願いします。

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