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過去のトピックス

平成21年4月掲載分

 ノロウイルスによる食中毒及びヒト−ヒト感染を疑う集団発生は減少傾向にあります。
 遺伝子解析は実施中のものもありますが、解析できた事例では先月に引き続きGT/4,GT/8,GU/3,GU/4が検出されています。

平成21年5月掲載分

 先月に引き続き、ノロウイルスによる食中毒及びヒト−ヒト感染を疑う集団発生は減少傾向にあります。
 また、A群、C群ロタウイルスが検出されています。

平成21年6月掲載分

 減少傾向ではありますが、依然としてノロウイルスによる食中毒及びヒトーヒト感染を疑う集団発生が発生しています。
 また、解析できた事例ではGT/4,GU/2,GU/4,GU/6が検出されています。

平成21年7月掲載分

 ノロウイルスによる食中毒・感染性胃腸炎は非常に減少していますが、依然として発生しています。
 解析できた事例ではGT/4,GU/2,GU/6が検出されています。

平成21年8月掲載分

 ごくわずかですが、ウイルス性胃腸炎が発生しています。

平成21年9月掲載分

 ごくわずかですが、ノロウイルスによる食中毒・感染性胃腸炎が発生しています。
 解析できた事例ではGT/4が検出されています。

平成21年10月掲載分

 事例数は少ないですが、ノロウイルスによる食中毒が発生しています。
 解析できた事例ではGU/2が検出されています。

平成21年11月掲載分

 ノロウイルス(GU/2)による感染性胃腸炎の集団発生事例が報告されています。
 感染性胃腸炎が流行しやすい時期に入っていますので注意しましょう。

平成21年12月掲載分

 食中毒およびヒトーヒト感染を疑う感染性胃腸炎の事例においてノロウイルスの検出が増加してきました。
 遺伝子型は現在解析中のものもありますが、解析できた事例ではノロウイルスGU/4が報告されています。
 ノロウイルスによる胃腸炎の流行期に入っています。適切な手洗い、食品の十分な加熱等感染予防を心がけましょう。

平成22年1月掲載分

 ノロウイルスによる食中毒およびヒト−ヒト感染を疑う感染性胃腸炎が流行しています。
 これらの事例ではノロウイルスGTおよびGUが単独で検出された事例のほか、ノロウイルスGT、GU混合事例も報告されています。

平成22年2月掲載分

 昨年12月より引き続きノロウイルスによる食中毒およびヒト−ヒト感染を疑う感染性胃腸炎が流行しています。感染性胃腸炎の集団発生事例の発生は保育園、小学校、高齢者施設などから多数報告されています。
 これらの事例の中には一事例中にノロウイルスGTおよびGUが同時に検出されたものやノロウイルスGU/2およびGU/4が同時に検出されたものがあります。

平成22年3月掲載分

 ノロウイルスによる食中毒およびヒト−ヒト感染を疑う感染性胃腸炎が依然として流行しています。
 現在解析中のものもありますが、解析できた事例ではノロウイルスGU/4の他にGU/2、GU/3、GU/5、GU/13、GU/14など多様な遺伝子型が検出されています。

平成22年4月掲載分

 減少傾向ではありますが、依然として食中毒およびヒトーヒト感染を疑う感染性胃腸炎が多発しています。
 現在解析中のものもありますが、解析できた事例ではGT/7、GT/8、GU/2、GU/4が検出されています。

平成22年5月掲載分

 2009/2010シーズンのノロウイルスの流行は例年に比べると約1ヶ月遅れてピークをむかえ、4月に入ってもノロウイルスの集団発生が続きました。
 現在もノロウイルスの集団胃腸炎が発生しており、引き続き注意が必要です。
 また、ロタウイルスも流行期に入っていますので、あわせて注意をお願いします。
 解析中の事例もありますが、ノロウイルスの遺伝子型はGI/7,GII/2,GII/3,GII/4,GII/13,GII/14が報告されており、複数の遺伝子型が検出されています。
 また、ノロウイルス以外に、A群ロタウイルス、アデノウイルス40/41、サポウイルスが検出されており、様々な下痢症ウイルスが原因となっています。

平成22年6月掲載分

 ノロウイルスの流行も終息をむかえてきましたが、例年6月まで集団胃腸炎が発生する傾向にありますので、今後も引き続き注意をお願いします。
 検出されているノロウイルスの遺伝子型は、4月には様々なタイプが混在していましたが、5月に入るとGII/4に集中しました。

平成22年7月掲載分

 感染性胃腸炎患者数および集団胃腸炎発生数は減少していますが、大阪府南部で報告数が多い傾向にありました。
 解析中もありますが、ノロウイルスはGI/4、GII/2、GII/4、GII/13が検出されています。
 またサポウイルスによる集団発生も認められました。

平成22年8月掲載分

 夏場に入りウイルス性胃腸炎の発生は減少していますが、小児の散発例ではノロウイルスが依然検出されています。集団発生につながらないように夏場でも嘔吐物の処理には注意が必要です。遺伝子型はGII/3,4が検出されています。

平成22年9月掲載分

 ウイルス性胃腸炎の集団感染事例(ヒトーヒト感染および食中毒)の発生は8月はありませんでした。

平成22年10月掲載分

 9月に入り、ノロウイルスによる食中毒、集団胃腸炎が発生しました。今後の発生に注意が必要です。(大阪府内での食中毒が1例、大阪市内での集団発生(発生日に基づきました)が1例報告されました。なお、散発例でのノロウイルス検出はありませんでした。)

平成22年11月掲載分

 10月に入り、ノロウイルス集団発生が報告されました。解析中のものもありますが、GII/4が検出されています。また2枚貝関連の食中毒も発生しGIとGIIの混合感染が認められました。これから流行期に入りますので手洗いや消毒を心掛けましょう。

平成22年12月掲載分

 感染性胃腸炎が流行しています。集団発生も多数報告されており、主な発生場所は保育所となっています。12月に入って集団発生の報告数がさらに増加している状況です。
 ノロウイルスが主要な原因となっており、11月に発生した集団事例ではGIとGIIの混合感染やGII/3、GII/4、GII/13が検出されました。保育所の事例からはGII/3が主に検出されています。

平成23年1月掲載分

 11月中旬から始まった感染性胃腸炎の流行ですが、1月に入りピークを過ぎたようです。流行期には主にノロウイルスGII/3、GII/4が検出されました。
 解析途中の事例もありますが、集団発生の主な発生場所は保育所で(図1 大阪府における集団胃腸炎事例数(施設別/2010年))、北部ではGII/4、南部ではGII/3が流行していたようです。

平成23年2月掲載分

 年末に多かった保育所・幼稚園におけるノロウイルスの集団発生は1月に入り減少しましたが、社会福祉施設では増加しました。解析中のものもありますが、食中毒関連ではGI/2、GII/2、GII/3、GII/12が検出されています。
 また小児感染性胃腸炎およびヒト-ヒト感染の事例ではGII/3、GII/4が主要な検出タイプとなっている他、GII/7、GII/12、GII/13が検出されました。

平成23年3月掲載分

 小児の胃腸炎ではノロウイルスの検出が続いています。また2月に入るとA群ロタウイルスの検出が増加しており、現在は両ウイルスによる胃腸炎が発生しています。
 集団胃腸炎は1月に一度減少しましたが2月に再び増加しました。解析中の事例もありますがGII/2, GII/3, GII/4が検出されています。

平成23年4月掲載分

 昨年末に流行のピークが見られたノロウイルス集団発生は1月に減少したものの、2月、3月と1000人を超える患者数が続きました。例年、4月は低年齢層で胃腸炎の集団発生が報告されていますので、今後も手洗いや消毒などに注意が必要です。
 食中毒、集団発生ではGIとGIIの混合感染事例が認められました。解析途中の事例もありますが、今シーズン検出されていた型に加え、GII/12、GII/13が検出されました。

平成23年5月掲載分

 ノロウイルスの発生は減少していますが、食中毒(疑い)事例ではノロウイルスの検出が続いています。検出されている型はGI/1, GI/7, GII/2, GII/4, GII/12,GII/13などです。
 A群ロタウイルスによる集団胃腸炎が保育園、小学校で発生し、小学校の事例では100人近い患者発生となりました。ノロウイルスやA群ロタウイルスの検出が続いていますので手洗いの励行、嘔吐物等の適切な処理が必要です。

平成23年6月掲載分

 胃腸炎集団発生ではノロウイルス、A群ロタウイルス、サポウイルスが検出されました。
 食中毒においてもノロウイルスが検出され、6月に入っても全国的にノロウイルスを原因とする食中毒の発生が続いています。
 検出された遺伝子型はGII/2、GII/3、GII/4、GII/6、GII/7でした。

平成23年7月掲載分

 食中毒、小児散発例から検出されたノロウイルスはGII.13でした。
 6月のヒトーヒト感染による集団発生では解析出来た事例からGII.2とGII.13が検出されています。

平成23年8月掲載分

 ノロウイルスは冬季に流行しますが、本年は7月にもノロウイルスの事例が発生しました。
 解析中の事例もありますが、散発事例ではGII/3、食中毒事例ではGI/8、GII/4、ヒトーヒト感染事例ではGII/2が報告されています。

平成23年9月掲載分

 特にありません。

平成23年10月掲載分

 9月に入り、幼稚園でノロウイルスGIによる食中毒が発生しGI_4が検出されました。

平成23年11月掲載分

 10月末に2事例のノロウイルス集団胃腸炎が発生しました。11月に入り、小児散発例および集団発生で大阪市を中心にノロウイルスが検出されてきています。

平成23年12月掲載分

 11月下旬より保育所、幼稚園を中心としたノロウイルスによる集団胃腸炎が発生しており、食中毒の発生も増加していることから、ノロウイルスの流行期に入ったと思われます。
 検出されているノロウイルスの遺伝子型別は現在解析中ですが、GIIが検出されています。

平成24年1月掲載分

 12月に入りノロウイルスの検出が増加しました。これまでのシーズンではGII_4が流行の主要タイプとなっていましたが、型別を実施した11月12月の発生事例では、大阪北部の集団発生ではGII_13、その他の地域では食中毒、小児散発例、集団発生においてGII_2の検出が多いようです。
 今後の流行に注意が必要です。

平成24年2月掲載分

 大阪府内の集団発生事例は高齢者施設が中心となってきました。検出されているノロウイルスの遺伝子型は解析途中もありますがGII_4が主に検出されています。

平成24年3月掲載分

 ノロウイルスの検出数は減少傾向にあり、ピークを越えました。解析が終了した株ではGII_4が検出されています。食中毒ではGII_12による事例やGIとGIIの両方が検出される事例がありました。
 小児の散発例では1月からA群ロタウイルスが検出され始めました。これから流行期に入ることが予想されますので注意が必要です。

平成24年4月掲載分

 食中毒事例や施設における集団胃腸炎および小児散発例から、これまでに検出されているノロウイルスGII_4に加えてGI_1, GII_2,GII_5,GII_12,GII_13など様々な遺伝子型が検出されました。
 ノロウイルス以外にサポウイルスによる集団胃腸炎も報告されています。また、A群ロタウイルスによる胃腸炎が増加しています。

平成24年5月掲載分

 集団胃腸炎の発生数は3月より増加し、保育園等におけるA群ロタウイルスの集団発生が多く報告されました。ノロウイルスによる食中毒およびヒトーヒト感染による集団発生事例は減少していますが、GIIが検出されています。

平成24年6月掲載分

 本年5月は感染性胃腸炎患者および集団胃腸炎が前年に比べ多く発生しました。検出されるウイルスはA群ロタウイルスおよびサポウイルス、アストロウイルスなど多種類の胃腸炎ウイルスが検出されています。
 なお、http://www.nih.go.jp/niid/ja/rotavirs-m/rotavirs-iasrs/2290-pr3892.htmlもご参照下さい。

平成24年7月掲載分

 5月は集団胃腸炎が前年に比べ多く発生しました。6月に入っても発生は続き、5月を上回る発生数が報告されました。小児の胃腸炎患者数は減少傾向にありますが、前年よりも多く報告されています。
 集団発生、散発例ともにノロウイルス、サポウイルス、アストロウイルスなどが検出されています。

平成24年8月掲載分

 特にありません。

平成24年9月掲載分

 特にありません。

平成24年10月掲載分

 特にありません。

平成24年11月掲載分

 10月には主に保育所でノロウイルスGIIによる胃腸炎集団発生が増加してきました。11月に入って感染性胃腸炎患者報告数が急増しており、主にノロウイルスGIIが検出されています。
 さらに保育所などの施設においてノロウイルスによる胃腸炎集団発生が多発しています。手洗いなどの基本的な衛生対策を心がけましょう。

平成24年12月掲載分

 感染性胃腸炎が大きく流行しています。多くの集団事例が保育所や社会福祉施設などで発生しており、感染拡大防止に衛生対策が重要です。
 特に重症化の可能性が高い乳幼児、高齢者、基礎疾患のある方は感染予防が大切です。主な原因はノロウイルスであり、GII.4型が多く検出されています。

平成25年1月掲載分

 感染性胃腸炎が大きく流行しています。多くの集団事例が保育所や社会福祉施設などで発生しており、感染拡大防止に衛生対策が重要です。
 特に重症化の可能性が高い乳幼児、高齢者、基礎疾患のある方は感染予防が大切です。主な原因はノロウイルスであり、GII.4型が多く検出されています。

平成25年2月掲載分

 ノロウイルスによる集団胃腸炎の発生は減少していますが、高齢者施設や社会福祉施設では報告が続いています。検出されたノロウイルスの遺伝子型の多くはGII.4型であり、他にGI.6型なども検出されています。小児の散発例や保育園?小学校の集団胃腸炎からは、ノロウイルスのほか、A群ロタウイルスやサポウイルスも検出されています。引き続き手洗いなど感染予防対策を心がけてください。

平成25年3月掲載分

 ノロウイルスによる食中毒疑い事例やヒト―ヒト感染を疑う集団感染事例の報告が続いています。保育園や社会福祉施設におけるサポウイルスの集団感染も発生しています。小児の散発性胃腸炎事例からは、A群ロタウイルスやサポウイルスが検出されています。感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。

平成25年4月掲載分

 4月に入り、ウイルス性下痢症の主要原因がノロウイルスからロタウイルスへと変わり、保育所・高齢者施設で集団発生を引き起こしています。食中毒ではノロウイルスが原因とされる事例の発生が続いています。引き続き、感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。(5月23日更新)

平成25年5月掲載分

 胃腸炎集団発生数は5月に微増し、ノロウイルスとA群ロタウイルスが検出されています。食中毒ではノロウイルスが原因とされる事例の発生が続いています。引き続き、感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。 (6月17日更新)

平成25年6月掲載分

  ウイルスに起因する感染性胃腸炎は、ヒトーヒト感染および食中毒の集団発生ともに数例にとどまっています。これからの時期、細菌による食中毒が増加すると予想されます。また手足口病やヘルパンギーナなどの夏型感染症も増えてきますので、感染予防のための基本的な衛生管理を心がけましょう。 (7月22日更新)

平成25年7月掲載分

  特にありません。

平成25年8月掲載分

  特にありません。

平成25年9月掲載分

  9月の府内発生状況は昨年と同程度でした(<感染性胃腸炎集団発生の施設別発生状況>参照)。これから流行期をむかえますので、感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。乳幼児施設、高齢者施設、基礎疾患のある方や関係者は適切な汚物処理など感染予防を心がけてください。

平成25年10月掲載分

  昨年は10月から患者報告数が増加し、11月にピークとなりました。今年は10月までに報告された小児の感染性胃腸炎、集団発生ともに昨年より少ない状況です。集団発生からはノロウイルスやサポウイルスが検出されました。これからはノロウイルスなどを原因とするウイルス性急性胃腸炎の流行期をむかえますので、感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。乳幼児、高齢者、基礎疾患のある方を診療・看護される方は適切な汚物処理など感染予防を心がけてください。

平成25年11月掲載分

  2013年11月の小児感染性胃腸炎の患者報告数は昨年に比べて少なく、同時期の17%(平成25年12月4日現在)でした。 しかし、11月以降感染性胃腸炎の患者報告数は増加傾向にあります。 小児の感染性胃腸炎や集団感染事例においてはノロウイルスやサポウイルスが検出されています。これからはノロウイルスなどを原因とするウイルス性急性胃腸炎の最流行期ですので、感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。 乳幼児、高齢者、基礎疾患のある方を診療・看護される方は適切な汚物処理など感染予防を心がけてください。

平成25年12月掲載分

  大阪府における2013年12月の感染性胃腸炎患者報告数は先月比47%増の7,712人でした。小児の散発性胃腸炎検体からは主にノロウイルスGII(GII.4,GII13)、次いでサポウイルスが検出されています。ヒトーヒト感染による集団発生の報告数は昨年同時期の約半数(53%)でした。集団発生の原因のほとんどがノロウイルスGIIで、ロタウイルス、サポウイルスも検出されています。

平成26年1月掲載分

  大阪府における2014年1月(2013年12月30日?2014年2月2日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比1.4%減の7,603人でした。大阪府全域の集団発生数も減少傾向に有ります。 小児の散発性胃腸炎からは主にノロウイルスGIIが検出されています。ヒトーヒト感染による感染性胃腸炎の集団発生からは主にノロウイルスGIIが検出され、他にノロウイルスGI、ロタウイルスも検出されています。

平成26年2月掲載分

  大阪府における2014年2月(2月3日?3月2日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比34.1%減の5,007人でした。小児の散発性胃腸炎患者からはノロウイルスGI.4、GII.4、GII.6、A群ロタウイルスが検出されています。集団発生(ヒトーヒト感染)は週別の患者数が増減を繰返しつつ減少する傾向にあります。集団発生(ヒトーヒト感染)からは主にノロウイルスGIIが検出されていますが、その他A群ロタウイルス、サポウイルスも検出されています。

平成26年3月掲載分

  大阪府における2014年3月(3月3日?3月30日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比2.5%増の5,130人でした。小児の散発性胃腸炎からはA群ロタウイルスG1, G3およびノロウイルスGIIが検出されています。集団発生(ヒトーヒト感染)は減少傾向にあり、ノロウイルスGIIが主に検出されています。

平成26年4月掲載分

  大阪府における2014年4月(3月31日?4月27日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比28.6%増の6,595人でした。小児の散発性胃腸炎からはA群ロタウイルスおよびアデノウイルス40/41が検出されています。4月の集団発生(ヒトーヒト感染)は府内で41事例763人の届け出があり、同月における発生数としては過去7年間で最も高い数値でした(<集団発生事案数過去5年間の比較><集団発生患者数の過去5年間の比較>参照)。集団発生からは主にノロウイルスGIIが検出されています。

平成26年5月掲載分

  大阪府における2014年5月(4月28日〜6月1日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比51.9%増の10,021人でした。3ヶ月間増加傾向が続いています。小児における散発性胃腸炎からはA群ロタウイルスおよびノロウイルスGIIが検出されています。5月の集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)は府内で43事例1,101人の届け出がありました。保育所、幼稚園が21事例(48.8%)と主な発生施設となっており、ノロウイルスが検出されています。4月に引き続き、5月の発生数も過去7年間で最も高い数値となっています。

平成26年6月掲載分

  大阪府における2014年6月(6月2日〜6月29日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比52.1%減の4,801人でした。5月までの増加傾向から減少に転じました。小児における散発性胃腸炎からはA群ロタウイルスおよびノロウイルスGIIが検出されています。6月の集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)は府内で9事例278人の届け出があり、減少しています。

平成26年7月掲載分

  大阪府における2014年7月(6月30日〜8月3日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比15.9%減の4,037人でした。小児における散発性胃腸炎からは主にエンテロウイルスが検出されています。集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)は府内から4事例81人が届け出され、例年並みの発生となっています。

平成26年8月掲載分

  大阪府における2014年8月(8月4日?8月31日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比39.6%減の2,440人でした。小児における散発性胃腸炎からは先月と同様に主にエンテロウイルスが検出されています。集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)の報告はありませんでした。

平成26年9月掲載分

  大阪府における2014年9月(9月1日?9月28日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比16.5%増の2,843人でした。小児における散発性胃腸炎からはノロウイルスGII.3が検出されました。集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)の報告が大阪府内の保・幼稚園施設で2件ありました。感染性胃腸炎はこれから流行期をむかえますので、感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。

平成26年10月掲載分

  大阪府における2014年10月(9月29日?11月2日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比62.6%増の4,623人と急増しており、流行期に入ったと思われます。同期間の集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)は保育所・幼稚園施設で14事例発生し、ノロウイルスが検出されました。今後、集団発生の増加が予想されます。感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。

平成26年11月掲載分

  大阪府における2014年11月(11月3日?11月30日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比52.7%増の7,058人と増加傾向が継続しています。小児の胃腸炎では2012/2013シーズン以降GII.4が流行の中心でしたが、今シーズンは主にノロウイルスGII.3が検出されています。同期間の集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)は42事例報告され、同様にノロウイルスGII.3が検出されています。このうち41事例は保育所・幼稚園施設および小中学校での発生で、高齢者施設等での発生は報告されませんでした。今後も、集団発生の増加が予想されます。感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。

平成26年12月掲載分

  大阪府における2014年12月(12月1日〜1月4日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比2.1%減の6,909人と横ばい状態です。小児の胃腸炎では2012/2013シーズン以降GII.4が流行の中心でしたが、今シーズンは主にノロウイルスGII.3が検出されています。集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)は37事例と先月からわずかに減少が認められ、過去3年の同期間と比べると最も少ない報告数です。保育所・幼稚園施設および小中学校での発生以外に、高齢者施設、病院等での発生が報告され始めました。感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。

平成27年1月掲載分

  大阪府における2015年1月(1月5日〜2月1日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比31%減の4,770人でした。集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)においても16事例と先月から半数以下に減少しました。しかし、高齢者施設における発生数は増加していますので、今後も感染予防のために手洗いなど基本的な衛生管理を心がけましょう。

平成27年2月掲載分

  大阪府における2015年2月(2月2日?3月1日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比17%増の5,579人でした。集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)においても先月比150%増の40事例とこれまでの減少傾向から一転して増加しました。検出されたノロウイルスの遺伝子型は解析中もありますがGII.3, GII.4とGII.17となっています。

平成27年3月掲載分

  大阪府における2015年3月(3月2日〜3月29日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比12.5%増の6,277人でした。集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)は全体としては先月の40事例から33事例と減少しましたが、保育所・幼稚園では増加しました。  感染性胃腸炎の原因ウイルスとして散発例、集団発生ともにA群ロタウイルスの検出が増えており、A群ロタウイルスG1とG9が検出されています。

平成27年4月掲載分

  大阪府における2015年4月(3月30日〜4月26日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比13.8%減の5,413人でした。集団胃腸炎(ヒトーヒト感染)も全体としては減少していますが保育所・幼稚園では継続して発生しています。これらの施設ではノロウイルスに加えてロタウイルス、サポウイルス、腸管アデノウイルスによる集団胃腸炎が発生しています。

平成27年5,6月掲載分

  大阪府における感染性胃腸炎患者報告数は2015年5月(4月27日〜5月31日)が先月比28.8%減の4,202人、6月(6月1日〜6月28日)が32.7%増の5,576人でした。5月はゴールデンウイークがあり、報告数が少ないですが、4月から3ヶ月間はほぼ横ばい状態です。集団発生は例年並か少し低い水準です。夏場にかけて、細菌性の胃腸炎が増加しますので、十分な加熱調理、手洗い等基本的衛生管理を心がけましょう。

平成27年7月掲載分

  大阪府における感染性胃腸炎患者報告数は平成27年7月(6月29日〜8月2日)が先月比21.4%減の4,380人でした。集団発生は大阪府全域で7件の届け出があり、夏場にもノロウイルスの集団胃腸炎が認められています。

平成27年8,9月掲載分

  大阪府における感染性胃腸炎患者報告数は平成27年8月(8月3日〜8月30日)が先月比45.1%減の2,403人、9月(8月31日〜9月27日)が先月比9.4%増の2,628人でした。集団発生は大阪府全域で8月に3件(51人)、9月に7件(121人)の届け出がありました。散発性胃腸炎および集団発生は微増しています。今後、ウイルス性胃腸炎の流行期に入りますので、嘔吐処理キットの確認、手洗いの励行などノロウイルス対策を始めましょう。

平成27年10月掲載分

  大阪府における平成27年10月(9月28日〜11月1日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比64.4%増の4,320人でした。集団発生は大阪府全域で10月に8件(161人)の届け出がありました。10月に入り検出されているノロウイルスのうち型別が終了した症例および集団発生事例、食中毒からは主にGI、GII.3、 GII.4が検出されています。散発性胃腸炎および集団発生は微増しています。今後、ウイルス性胃腸炎の流行期に入りますので、嘔吐処理キットの確認、手洗いの励行などノロウイルス対策を始めましょう。

平成27年11月掲載分

  大阪府における平成27年11月(11月2日〜11月29日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比47.6%増の6,376人でした。集団発生は大阪府全域で11月に33件(676人)の届け出があり、保育所・幼稚園における発生が特に増加しました。11月に入り検出されているノロウイルスのうち型別が終了した症例および集団発生事例、食中毒からは主にGI(GI.2,GI.3)、GII.3、GII.4が検出されています。ウイルス性胃腸炎の流行が始まっています。適切な嘔吐処理を実施するとともに、手洗いを励行しましょう。

平成27年12月掲載分

   大阪府における平成27年12月(11月30日?1月3日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比30.4%増の8,315人でした。集団発生は大阪府全域で57件(1,411人)の届け出があり、患者数は先月から倍増しました。12月に入り検出されているノロウイルスのうち型別が終了した症例および集団発生事例、食中毒からはGI.2、GII.4、GII.17が検出されていますが、最も検出された遺伝子型はGII.4でした。 ウイルス性胃腸炎の流行期に入っています。適切な嘔吐処理を実施するとともに、手洗いを励行しましょう。

平成28年1月掲載分

   大阪府における平成28年1月(1月4日〜1月31日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比40.1%減の4,980人でした。集団発生は大阪府全域で31件(547人)の届け出がありました。感染性胃腸炎の患者数は散発症例、集団発生ともに減少に転じています。 1月に入り検出されているノロウイルスのうち型別が終了した症例および集団発生事例、食中毒からは主にGII.2、GII.4、GII.17が検出されていますが、その他GI.2、GII.1、GII.6も検出されました。 感染性胃腸炎の患者数は減少していますが、保育所等ではロタウイルスによる集団発生も確認されていますので、今後も適切な嘔吐処理を実施するとともに、手洗いを励行しましょう。

平成28年2月掲載分

  大阪府における平成28年2月(2月1日〜2月28日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比1.9%減の4,884人でした。集団発生は大阪府全域で26件(525人)の届け出がありました。感染性胃腸炎の患者数は散発症例、集団発生ともに1月と同等に推移していました。 2月に入り検出されているノロウイルスのうち型別が終了した食中毒からは主にGII.4、GII.17が検出され、その他GI.2、GI.5、GII.6も検出されました。小児散発症例からはノロウイルスGII.4以外にロタウイルスが検出されるようになってきました。 ロタウイルスによる集団発生も確認されていますので、今後も適切な嘔吐処理を実施するとともに、手洗いを励行しましょう。

平成28年3、4月掲載分

  大阪府における平成28年3月(2月29日〜4月3日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比50.0%増の7,325人でした。続く4月(4月4日〜5月1日)の報告数は先月比12.8%減の6,385人でした。集団発生は大阪府全域で3月32件(677人)および4月33件(735人)の届け出がありました。 3月に入り検出されているノロウイルスのうち型別が終了した食中毒からは主にGII.4、GII.17が検出されました。小児散発症例ではロタウイルスが主要原因となっており、保育所等でのロタウイルスの集団発生も多発しています。その他の下痢症ウイルスも検出されています。

平成28年5、6月掲載分

  大阪府における平成28年5月(5月2日〜5月29日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比11.2%減の5,671人でした。続く6月(5月30日〜7月3日)の報告数は先月比16.8%増の6,632人でした。集団発生は大阪府全域で5月16件(302人)および6月9件(191人)の届け出がありました。  両月に検出されたノロウイルスのうち型別が終了した食中毒事例からはGI.4、GII.3、GII.4、GII.17が検出されました。小児散発症例からはロタウイルスA G2、ノロウイルスGII.3、GII.4、アストロウイルス、サポウイルスといった多様なウイルスが検出されており、サポウイルスの集団発生もありました。  7月に入り小児間ではエンテロウイルスによる感染症が流行をむかえてきています。

平成28年7、8月掲載分

  大阪府における平成28年7月(7月4日〜7月31日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比47.3%減の3,496人でした。続く8月(8月1日〜8月28日)の報告数は先月比22.8%減の2,699人でした。集団発生は大阪府全域で7月7件(111人)および8月3件(54人)の届け出がありました。
 両月に検出されたノロウイルスのうち型別が終了した食中毒事例からはGII.4が検出されました。小児散発症例からはロタウイルスA G2、ノロウイルスGII.2、GII.4が検出されており、サポウイルスの集団発生もありました。

平成28年9、10月掲載分

  大阪府における平成28年9月(8月29日〜10月2日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比32.5%増の3,575人でした。続く10月(10月3日〜10月30日)の報告数は先月比8.2%減の3,282人でした。集団胃腸炎の発生は9月に8事例(169人)、10月に13事例(341人)が報告されました。計21事例の発生施設は保育所・幼稚園でした。  両月に検出されたノロウイルスのうち型別が終了した食中毒事例からはGII.P17_GII.17が検出されました。小児散発症例からはアデノウイルス40/41、サポウイルスが検出されました。
 両月に検出されたノロウイルスのうち型別が終了した食中毒事例からはGII.4が検出されました。小児散発症例からはロタウイルスA G2、ノロウイルスGII.2、GII.4が検出されており、サポウイルスの集団発生もありました。

平成28年11、12月掲載分

  大阪府における平成28年11月(10月31日〜11月27日)の感染性胃腸炎患者報告数は先月比158.8%増の8,495人でした。続く12月(11月28日〜1月1日)の報告数は先月比94.6%増の16,533人でした。大阪府における定点あたりの感染性胃腸炎患者数は過去10年間で最も高い数字となり、小児を中心とした大規模な流行となりました。集団胃腸炎の発生は11月に96事例(2,860人)、12月に196事例(4,971人)が報告されました。両月の集団胃腸炎の発生合計数は過去5年のうち最も多くなっています。  両月に検出されたノロウイルスのうち型別が終了した食中毒事例からはGII.2, GII.17ついでGII.6が検出されています。その他GI.6も検出されました。小児の散発性胃腸炎および集団発生においてもGII.2が主要な遺伝子型となっています。

大阪府感染症情報センター