侵襲性髄膜炎菌感染症

 髄膜炎菌による感染症で、学校保健法では第二種に指定されています。
 咳やくしゃみなどの飛沫感染により伝播し、菌血症や敗血症、さらに髄膜炎や髄膜脳炎、劇症型といった重篤な症状を引き起こして死亡することもある病気です。
 治療にはペニシリンまたは第三セフェム系抗菌薬の早期投与が必須ですが、診断が難しい場合があります。
 この病気は集団発生が起こりやすいため、患者周囲の接触者についての保菌調査およびリファンピシン、ニューキノロン系または第三セフェム系抗菌薬による予防投薬が推奨されています。
 これまでに、いくつかのワクチンが開発されており、日本でも2015年に4価髄膜炎菌ワクチンが発売されました。
 また、海外の流行地域へ渡航する際には事前のワクチン接種が奨められています。


【リンク】

 届出基準

横浜市衛生研究所 髄膜炎菌性髄膜炎について
 http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/mening1.html


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