バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)

 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の数少ない治療薬の一つであるバンコマイシンに耐性を示す黄色ブドウ球菌で、2002年に米国で初めて感染例が報告されました。
 本菌の病原性は、黄色ブドウ球菌やMRSAと本質的には同じですが、VRSA感染症ではバンコマイシンの効果が期待できないため、治療が非常に難しくなります。
 なお、幸いなことに現時点で、VRSAの世界的な広がりは報告されていませんし、日本でもVRSA感染症の報告はありません。
 よってVRSAが疑われた場合は、さらに遺伝子解析等の確定検査を行うことが勧められます。


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