メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)

 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は1961年に英国で初めて報告されて以来、院内感染の原因菌として世界中で分離されています。
 黄色ブドウ球菌は本来、ヒトの髪の毛、皮膚や鼻腔(鼻の粘膜)などに常在する細菌で、その病原性は低く健康な人に重症感染症を引き起こすことはほとんどありません。
 しかし、重度の基礎疾患患者や外科手術後の患者等、免疫力が低下している場合は、肺炎、腹膜炎、敗血症、髄膜炎などを引き起こすことがあり、MRSAに対しては有効な治療薬が限られてしまい、難治性となることも少なくありません。
 また、医療機関内の院内感染対策がうまくいっているかどうかの指標としてもよく取り上げられる菌種の一つです。


【リンク】

 届出基準

市中型MRSAによる死亡例について  2007年4月
 http://www.iph.pref.osaka.jp/merumaga/contents/44-1.html


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