結核

 結核は、結核菌群(Mycobacterium tuberculosis complex)によって起こる感染症で、感染症予防法では二類感染症、学校保健法には第二種に定義されています。
 主に肺に病気が起こりますが、リンパ節や骨など肺以外のところに病気がおこることもあります。
 肺結核患者の咳などにより結核菌の混ざった痰のしぶきが飛び散り、それを吸い込んで肺に菌が侵入することにより他のヒトに感染します。
 昔の病気と思われがちですが、現在でも全国で毎年約2万人が結核と診断され、約2000人が結核で亡くなっています。
 大阪府は結核罹患率(人口10万人あたりの結核患者数)が日本で一番多い都道府県で、日本の結核の約一割が大阪府と大阪市で発生しています。
 治療は複数の抗結核薬を用いた多剤化学療法で実施します。
 成人の結核に有効なワクチンはまだありませんが、乳幼児の結核性髄膜炎はBCG接種により抑えられます。


【リンク】

 届出基準

 結核は誰からうつるの? ━結核の感染と発症の違い━ 2012年2月
  http://www.iph.pref.osaka.jp/merumaga/back/102-2.html
 「大阪府の結核発生状況と結核集団感染」 2009年5月
  http://www.iph.pref.osaka.jp/merumaga/back/69-2.html
 「結核は過去の病気でもお年寄りだけの病気でもありません」 2007年10月
  http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/monosiri/14/14.html
 結核菌の多剤耐性について 2007年8月
  http://www.iph.pref.osaka.jp/news/vol34/news34_1.html



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