コレラ
コレラ毒素を産生するコレラ菌(血清型O1およびO139)によって起こる急性感染性腸炎で、汚染された水や食物を摂取することで感染します。
典型的な症例では大量の水様便(米のとぎ汁様)と嘔吐が見られ、激しい脱水と電解質の喪失で痙攣や意識消失を起こすこともあります。
日本ではほとんどの症例が輸入感染症ですが、2008年には飲食店を原因施設とする食中毒事例も発生しています。
コレラの確定診断には、分離されたコレラ菌のコレラ毒素産生性または毒素遺伝子の確認を、地方衛生研究所で行うこととなっているので、疑わしい症例が見つかった場合は速やかに最寄りの保健所に連絡してください。
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