腸チフス・パラチフス

 チフス菌またはパラチフスA菌の感染によっておこる全身性疾患で、通常10?14日の潜伏期の後に発熱で発症し、段階的に上昇して39〜40℃に達します。
 第1病週には3主徴である比較的徐脈、バラ疹、脾腫が出現し、第2病週には40℃の稽留熱、下痢または便秘を呈します。
 腸チフス・パラチフスは現在でも東南アジア、インド亜大陸、中東、中南米、アフリカなどに蔓延しており、日本ではほとんどが輸入感染例です。
 感冒と間違えられることも多く、臨床診断には過去1か月以内の発展途上国などへの渡航歴も参考になります。
 病原体診断は、第1?2病週は血液から、第2病週後半からは便・尿・胆汁からの菌検出を行います。


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