ペスト

 主にペスト菌を持つノミに咬まれて感染する全身性疾患で、14世紀のヨーロッパでは「黒死病」と恐れられてきました。
 ノミに咬まれた場所に関係したリンパ節に感染が起こって腫れや痛みが現れ、その後高熱や皮膚に出血をともなう発疹が見られ、未治療の場合には致死率が30〜60%にもなります。
 肺への感染が起こると肺炎の症状が出現し、飛沫感染で容易にヒトからヒトへ感染が拡大します。
 日本では1926(大正15)年以降ペスト患者は出ていませんが、アジア、アフリカ、アメリカの広い地域で毎年患者が報告されています。
 ノミはネズミなどの齧歯類によって運ばれるので、ペスト発生地域では齧歯類が生息している場所に立ち入らないことが重要です。


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