A型肝炎

 肝炎という病気は、感染や薬物中毒などの何らかの原因により肝機能に異常を認めたときに使われる用語で、原因の一つに肝炎ウイルスがあります。
 主な肝炎ウイルスとして、A型〜E型の併せて5種類がありますが、各々のウイルスは性状や感染経路が大きく異なっています。
A型肝炎
 A型肝炎ウイルスの経口感染によって起こります。
 1ヶ月程度の潜伏期があり、この頃便中に大量のウイルスが排泄されます。
 感染初期は風邪様症状で、そののち肝機能以上、黄疸、強い倦怠感が出現し、抗体検査により診断されます。
 なお、小児は不顕性となることが多いです。
 流行地へ行かれる際は、ワクチンを勧めます。
E型肝炎
 E型肝炎ウイルス(HEV)の経口感染によって発症します。
 HEV陽性の豚肉、鹿肉の喫食による感染があります。
 臨床経過はA型肝炎と同じですが、妊婦の重症化、致死率が高いことが特徴です。


【リンク】

 届出基準


 A型肝炎発生届受理時の検体の確保等について(平成22年4月26日付け健感発第0426号第2号食安監発0426号第4号)


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