エキノコックス症

 単包条虫(Echinococcus granulosus)および多包条虫(E. multilocularis)という蠕虫(ぜんちゅう:寄生性の多細胞生物)を原因とする感染症です。
 この条虫の成虫はイヌやキツネなどの小腸に寄生していますが、ヒトへは糞便とともに排泄された虫卵で汚染された飲料水や食物などを摂取することにより感染します。
 感染すると長い年月をかけて肝臓や脳に包虫といわれる嚢腫を形成し、肝障害や神経障害を起こすことから包虫症ともいいます。
 治療はアルベンダゾールの投与や病巣の外科的摘出で行われますが、病気が進行している場合、治療は困難です。


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