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A型肝炎が増えています


 本年3月から全国でA型肝炎の患者報告数が増加しています。第10週(3月8日〜14日)から第15週(4月12日〜18日)までに91件の報告があり、大阪府内でも第11週に2名、第15週に1名の届出がありました。

 A型肝炎はA型肝炎ウイルスの経口感染によって起きます。潜伏期間は3〜6週間(平均1ヶ月)で、発症初期は倦怠感、食思不振に始まり、発熱、悪心、嘔吐などが出現します。次第に尿の黄染、黄疸が認められます。この頃、肝機能障害の指標となるALTが高値を示し、A型肝炎に対するIgM抗体の陽性をもってA型肝炎と診断されます。通常ではALTの正常化に1ヶ月程度を必要とし、慢性化することはありません。小児では不顕性感染が多いのですが、50歳以上の高齢者では重症になる率が高くなり、まれに劇症化するので要注意です。A型肝炎は4類感染症として全数届出疾患となっています。

 潜伏期間中に糞便にA型肝炎ウイルスが排出され、次の感染を引き起こしますので、2次感染や集団発生につながらないよう発症者が出た場合は注意が必要です。ウイルスは環境中で非常に安定しています。わが国では、カキなどの2枚貝の生食での発症リスクが高いのが特徴です。全国的に2枚貝の喫食が疑われる事例が報告されていますので、生食は避け、加熱するようお願いします。

 A型肝炎の流行地へ渡航される方は、2枚貝のほかに汚染された生水の摂取でも感染しますので注意が必要です。A型肝炎の予防にはワクチンが有効です。4週間の間隔をあけて2回の接種を行うことでほぼ100%に抗体陽転が認められます。海外渡航などで急がれる場合は、2回目を2週間後に行うことも可能です。


■ お問い合わせ先

大阪府立公衆衛生研究所感染症部ウイルス課

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