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風疹の患者発生数が増加しています。特に妊婦さんは注意してください!

 H23年の大阪府における風疹の報告数が第18週までに12件となり例年より増加傾向です。報告されている風疹患者さんの平均年齢(範囲)は26.5歳(22-47歳)で、女性では妊娠する可能性のある年代です。男女比は3:1でワクチン接種歴は不明か未接種です。風疹は「3日はしか」ともいい、発熱と発疹の症状は3-4日で改善します。発疹は粟粒の紅斑で最初顔面に出現し、やがて躯幹、四肢へ下降していきます。風疹に免疫のない妊婦さんが妊娠初期から中期に感染すると、胎児が先天性風疹症候群を発症する場合がありますので、妊娠前に風疹の抗体価を確認していない妊婦さんや免疫のない妊婦さんは特に気を付けてください。大阪府内ではH18年以降では先天性風疹症候群の報告はありませんが、今後、風疹が増加するとこの疾患が発生する可能性があります。風疹の感染性は発症(発熱、倦怠感、発疹など)前数日から発疹出現後7日間程度認められます。有熱者や発疹のある人には近づかないようにしましょう。

 日本では風疹ワクチンは1977年8月から1995年3月まで女子中学生にのみ接種され(H25年2月現在、年齢約30歳から約50歳、接種率約70%)、男性には接種されていません。1989年から1993年までは1歳から6歳までの男女に対して定期接種としてMMRワクチンが導入され、180万人が接種を受けました。1994年から生後12-90か月の幼小児が対象となり、接種率は70%以上となりましたが、この対象者以外の過渡期の小児(男女、H25年2月現在、年齢約25歳から約33歳)は中学生で個別接種となり、その接種率も30-40%と低く風疹に感染する可能性が十分にあります。また、1回の風疹ワクチン接種後では約15%の人は感染し発症することが知られています。2006年より麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)が1期として生後12から24か月未満の者、2期として5歳以上7歳未満で小学校就学前1年間の者に開始されています。また、2008年より5年間の時限措置として第3期(中学1年生)、第4期(高校1年生)に該当する年齢の者に対しても2回目の定期接種が始まりました。大阪府の予防接種率(平成21年3月末)は第1期93.7%(全国平均93.6%)、第2期88.9%(同92.3%)、第3期79.9%(同85.5%)、第4期68.1%(同77.0%)と目標の95%には遠く及ばない状況であり、定期接種を確実に受けてください。

 また2004年の「風疹流行にともなう母児感染の予防対策構築に関する研究(班長:平原史樹横浜市立大学大学院医学研究科教授)」班における「風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言」において風疹に免疫のない、妊娠第20週以内の妊婦さん(妊婦さんは接種不適当者)と同居している家族(妊婦の夫、子ども、50歳未満の同居家族)、医療従事者、保育所や学校等に勤務する者、10代後半〜40代の女性、小、中、高、大学生等集団生活をしている者等にワクチン接種が推奨されています。


 先天性風疹症候群についての情報は下記を参照してください。

 国立感染症研究所 感染症情報センター
 http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_21/k02_21.html
 http://idsc.nih.go.jp/iasr/24/277/graph/df27711.gif

 「風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言」

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