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大阪府感染症センター

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麻しん情報

更新日:2018年4月6日

1 麻しんに対する取り組み

麻しんは、「はしか」とも呼ばれ、高熱と耳後部から始まり体の下方へと広がる赤い発疹を特徴とする全身疾患です。感染力が非常に強い上、罹患すると、まれに急性脳炎を発症し、精神発達遅滞等の重篤な後遺症が残ります、又は、死亡することがあります。そのため、医師は、麻しんの臨床的特徴を有する者を診察した結果、症状や所見から麻しんが疑われ、かつ、麻しん(検査診断例)・麻しん(臨床診断例)・修飾麻しん(検査診断例)の届出に必要な要件を満たすと診断した場合には、法の規定による届出をただちに行わなければならないこととなっています。

2 麻しん検査について

医療関係者の皆様に!麻しんは全数把握疾患です。麻しんを疑ったら保健所に一報してください。

それぞれの医療機関を管轄する保健所に相談して、血液(非凝固血:EDTA血が望ましい)、咽頭拭い液、尿検体を採取し、保健所職員にお渡しください。各地方衛生研究所(大阪健康安全基盤研究所(森ノ宮センター・天王寺センター)、堺市衛生研究所で検査をいたします。抗体価(IgM)測定は医療機関でお願いします。

上記地方衛生研究所では、血液(EDTA血)、咽頭拭い液、尿を用いて、麻しんのリアルタイムPCR検査を行います。(通常24時間以内に結果がでます)麻しんIgM抗体測定では、陽性と判断されても、非特異反応がでることがありますので、適切な時期(発疹出現後7日以内)に採取した検体を用いたPCR検査の方が有用です。麻しんIgM抗体価インデックスの解釈については「最近の知見に基づく麻しんの検査診断の考え方」を参考にしてください。

3 大阪府内の麻しん発生報告

全大阪府内から報告された麻しん患者は、2016年には51例、2017年には9例でした。2016から2017年の間に報告された麻しん患者60例のうち、女性は36例(60%)、男性は24例(40%)で、それぞれ患者の年齢中央値は女性26.5歳(範囲20—45歳)、男性30.5歳(範囲17—69歳)でした。現在、麻しん含有ワクチンの定期2回接種が効果的におこなわれているため、小児の患者は少なくなっており、患者の中心は成人です。検出された麻しんウイルスの遺伝子型については、2016年は中国やモンゴルで多く報告されているH1が最も多く検出されましたが、2017年は東南アジア諸国で報告が多いD8が主に検出されていました。一方、日本土着の遺伝子型であったD5は2010年以降日本国内で報告されていません。これは、土着の麻しんウイルスは既に日本国内から排除されたものの、海外の様々な地域から国内へ麻しんウイルスが散発的に持ち込まれていることを示しており、今後も注意が必要です。