大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第116号− 2013年4月30日発行


北朝鮮の3回目の地下核実験にともなう放射能調査


 平成25年2月12日、北朝鮮が平成21年5月25日以来3度目となる地下核実験を行いました。
 核実験が地下で行われた場合は、大気中に放射性物質が放出される可能性は低いと考えられますが、安全を確認するため、過去2回の核実験時と同様、文部科学省からの指示に従い、環境放射能水準調査のモニタリング強化を行いました(環境放射能水準調査の内容については、メルマガ105号、過去2回の核実験時のモニタリング強化については、メルマガ38号およびメルマガ70号を参照)。その内容は、図1に示すとおり@大気浮遊じん中の放射性核種分析(24時間採取し、ゲルマニウム半導体検出器で20000秒:約6時間測定)及び、A雨などの降下物中の放射性核種分析(24時間採取し、ゲルマニウム半導体検出器で20000秒:約6時間測定)です。(今回は、過去2回の核実験時に行われていた「空間線量の24時間測定」(モニタリングポスト[図2および本文末※参照] の値の常時監視) は行われていません。常時監視は、平成23年の福島第1原発事故を受け、平成24年4月より府内に5基増設の上オンラインで行っており、その結果は文部科学省 (2013年4月からは環境省原子力規制委員会) のホームページにおいてリアルタイムで公表されています(全国及び福島県の空間線量測定結果)。


 

 


 また、全国の都道府県においても同様のモニタリング強化が行われました。この調査の結果は、文科省から報道発表(http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/1330536.htm)されています。
 今回の北朝鮮の地下核実験にともなうモニタリング強化は、2月12日から2月21日まで行われましたが、過去2回同様、大阪府においてもまた全国においても、空間放射線量率の異常値や人工放射性核種は検出されませんでした。環境放射能水準調査は、2月22日より平常時の体制に戻っていますが、北朝鮮が4回目の核実験を行う懸念もありますので、新たな事態に至った場合は、安全を確認するため、国と連携し、放射能調査の強化を行う予定です。

※モニタリングポスト:空間の放射線量を自動的に測定する装置


(生活環境課 肥塚 利江)


▲ページの先頭へ