大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第137号− 2015年1月31日発行


化粧品に用いられる防腐剤について


 化粧品は、どの家庭にもあり広く用いられています。普段何気なく使っている化粧品ですが、購入の際、その表示成分をご覧になってから購入されていますか。また、現在使用している化粧品が自主回収の対象品目ではないか確認されていますか。
 化粧品は様々な成分で構成されていますが、化粧品に配合されている成分は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以後、医薬品医療機器等法)」により全成分を表示するように義務付けられています。そのうち防腐剤は、微生物の増殖を抑制することによって製品の品質を維持するために食品や医薬品、化粧品などに幅広く使用されている添加物の一種としてよく知られていますが、用途や性状等の違いにより数種類が配合されることもあります。化粧品に配合する防腐剤成分については、「化粧品基準(平成12年9月29日厚生省告示第331号)」によりその防腐剤の成分ごとに、配合が禁止されている成分と配合の上限量が規定されている成分に分けられて規制されています。その規制の例を表1に示しました。なお、化粧品基準に記載のない防腐剤成分は、配合が禁止されている成分となります。


表1 化粧品基準で規制されている防腐剤成分の例




 これらの規制により、不適切な化粧品が市場に出回らないようになってはいますが、販売後に何らかの不適切な点が発見された場合、その化粧品の製造販売業者が自主回収を行います。化粧品の自主回収の詳細については、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の「医薬品等の回収に関する情報」1)で確認することができます。自主回収情報は、年度ごと、クラス(回収製品によりもたらされる健康への危険性の程度によりクラスI〜IIIの3段階に割り当てられている)ごとに分類されて掲載されています(表2)。自主回収理由は様々ですが、表示されていない成分を配合した化粧品や禁止されている成分を配合した化粧品の自主回収事例は、毎年のように報告されています。


表2 クラス分類


(PMDAホームページより引用)


 大阪府では、府内に流通している化粧品中の防腐剤成分について行政検査を行っています。平成24〜26年度において110検体の化粧品の検査を行い、4検体が医薬品医療機器等法と化粧品基準に違反した検体であることを確認しました(表示されていない成分の配合:3検体、禁止されている成分の配合:1検体)。今後も、違反化粧品が流通し続けることによる健康被害を防ぐため、化粧品の検査を行う予定です。


1)  PMDA「医薬品等の回収に関する情報」:http://www.info.pmda.go.jp/kaisyuu/menu.html


(薬事指導課 青山愛倫)


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