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                         2004年10月28 日 第14号

目次
 
・ お知らせ
「公衆衛生研究所 公開セミナー」お申し込み締め切りは明日です
・ 今月の話題
 「季節はずれのAH3型インフルエンザ」
・ 研究の窓から
「新しい環境汚染物質パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)」
・ 相談例から---一般の方からの相談にお答えして
 「鉛青銅製造工場で働いている方からの相談」
・ 質問・問合せはこちらまで
・ 講読の新規登録/停止はこちら
・ 14号に対するご意見はこちら
 
*お知らせ
「公衆衛生研究所 公開セミナー」お申し込み締め切りは明日です
 
 10月7日のかわら版@iph号外でお知らせしましたとおり、11月10日に公開セミナーを開催致します。お申し込みの締め切りは明日10月29日になっております。メール、FAXでのお申し込みは、まだ受け付けできます。
 大阪府立公衆衛生研究所では、日ごろの業務から得られた健康と生活の安全に役立つテーマについて府民の皆様にわかりやすくお話しし、日々の健康増進と生活の安全確保に役立てていただくことを目的として、下記のとおり「公開セミナー」を開催いたします。
 皆様お誘いあわせのうえ、多数ご参加ください。
 
日  時: 平成16年11月10日(水) 午後2時~4時、受付午後1時30分より
場  所: 大阪府立健康科学センター 1階ラウンジ
      (大阪市東成区中道1-3-2、JR環状線または地下鉄「森ノ宮」駅東へ100m) 
プログラム: 
   (1)主催者あいさつ
   (2)「新型インフルエンザとは」?スペインかぜは再来するのか? 感染症部長 奥野良信
   (3)「食品の安全性」?食品添加物と農薬について? 食品化学課長 田中之雄
   (4)「水道水の安全性」?安全はどうやって守るの? 環境水質課長 渡邊功

参加費: 無料
定  員: 120名(先着順)
参加申込方法:住所、氏名、年齢を明記し「公開セミナー参加希望」と書き添えて下記のいずれかの方法でお申込み下さい。
【宛先】大阪府立公衆衛生研究所 企画調整課
  ・電子メールによる申込み:
seminar@iph.pref.osaka.jp ←こちらからどうぞ
  ・FAXによる申込み    :06-6972-7625
参加申込み〆切:平成16年10月29日(金)必着
 
*今月の話題
「季節はずれのAH3型インフルエンザ」
 
 大阪府では、さる9月21日に、大阪府箕面市内の医療機関を受診した5歳児の鼻腔ぬぐい液から、AH3型インフルエンザウイルスが分離され、9月27日に、報道提供の上、予防対策について広く注意喚起を行いました。その後、池田市内で学級閉鎖した小学校生徒の妹(検体採取10月6日)、吹田市内の幼稚園児(検体採取10月7日)、および豊中市内で学級閉鎖した小学校の患者児童2名(検体採取10月8日)からAH3型インフルエンザウイルスが続いて分離されました。今回分離されたウイルスの抗原性は全て、昨シーズンのワクチン株であるA/Panama/2007/99(H3N2)とはかなり異なっていましたが、今年度のワクチン株であるA/Wyoming/03/2003(H3N2)とは近いものでした。これらのことは今秋期に大阪府北部においてインフルエンザの流行があったものと推測されます。
 インフルエンザは通常冬期に流行し、近年大阪で9月、10月にインフルエンザが流行したという事例はありません。なぜこの時期にインフルエンザの流行がみられたのかはわかりませんが、流行予測をするうえで、積極的疫学調査を含めた感染症サーベイランスの重要性が改めて認識されたと思われます。
 今日現在(10月28日)大阪府で特にインフルエンザが流行しているという報告は受けていませんが、今後のインフルエンザ発生動向には充分注意を払っていく必要があると思われます。 (ウイルス課 加瀬)
 
*研究の窓から
「新しい環境汚染物質パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)」
 
 パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)は、フッ素を含む有機化合物で、水にも油にも溶けやすいため界面活性剤として利用され、最近まで撥水剤、紙の防水剤、泡状消化剤、フロアポリッシュなど私たちの身近な製品に使われていました。
 PFOSは実験動物を用いた研究では比較的毒性の低い化合物とされていますが、近年、野生動物や環境中に広範囲に存在していることが報告され、新環境汚染物質として国際的に関心が持たれ始めています。このため、環境省では、「平成14年度化学物質環境汚染実態調査」の中で、PFOSを対象物質の一つに選び、水質のモニタリング調査を実施しました。その結果、日本における河川水中のPFOS濃度は0.07~24 ng/L*、また、PFOSと同じ有機フッ素系界面活性剤であるパーフルオロオクタン酸(PFOA)も0.33~100 ng/Lの濃度で検出されました。検出された濃度は、他の汚染物質に比べると全般的に低いのですが、全調査地点で検出されるなど日本の水環境中でも広範囲に存在していることが明らかにされました。
 しかしながら、PFOSおよび類縁化合物の環境中への排出源は現在のところ明らかにはなっていません。さらに、これらの化合物は非常に水に溶けやすいにもかかわらず生体にも蓄積されるという、今までの残留性有機汚染物質(POPs)とは異なる性質を持っていますので、環境中での挙動などまだ不明な点がたくさんあります。
 環境水質課ではPFOSの水環境中での分布や行方をより明らかにしていこうと取り組んでいます。 (環境水質課 高木)
* :ng(ナノグラム)、10億分の1グラム
 
*相談例から -- 一般の方からの相談にお答えして
「鉛青銅製造工場で働いている方からの相談」
 
 鉛青銅製造工場で働いている方から健康相談を受けました。その方は鉛青銅の溶接を行っていたのですが、最近「膝が腫れて曲がらない」「手首、指の関節が痛い」などの症状があり、仕事のせいではないでしょうかということでした。仕事の内容をお聞きすると、鉛青銅の鋳物を運んだり、長時間しゃがんだままで作業を行ったりするとのことであり、筋骨格系への負担が原因のひとつと考えられました。ところで、その工場で使用している鉛青銅には鉛が5%から10%含まれています。そこで、実際に溶接作業をしていただき、鼻先での気中鉛濃度を測定したところ0.4 mg/立方メーターと、許容濃度(0.1 mg/立方メーター)の4倍のレベルになっていることがわかりました。訴えておられる症状との関連はわかりませんでしたが、この作業では鉛中毒になるリスクがあることもわかりました。
 生活衛生課に相談のあった事例を紹介しましたが、当課では働く人の健康相談を受けつけております。仕事が原因ではないかと考えられる体調不良でお困りの方はご連絡下さい。(生活衛生課 熊谷)
 
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