大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第52号− 2007年12月27日発行


12月の感染症

 2007年第50週(12月10日から12月16日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(11.4)、インフルエンザ(3.3)、RSウイルス感染症(2.3)でした(()内は定点あたり報告数)。感染性胃腸炎は前週比14%、インフルエンザは113%、RSウイルス感染症は14%の増加でした。(http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/index.html参照)

 11月以降の病原体定点機関の感染性胃腸炎の検体からはノロウイルスGU遺伝子型が12例検出されています(12月18日現在)。一方保育所などにおける集団感染事例ではノロウイルスGU型のみならず、ノロウイルスGT遺伝子型やサポウイルスも原因ウイルスとして検出されています。

 インフルエンザの患者報告数は大きく増加し1007例となりました。全国的に今年の流行は例年より早く、インフルエンザAH1(ソ連)亜型ウイルスが多く分離されています。当所で今シーズン検出された3例のインフルエンザAH1ウイルスのうち、1例はワクチン株と類似のものでしたが、他の2例はワクチン株と抗原性が異なっていました。府内の患者報告数は過去10年でみると、特に立ち上がりが早いという状況ではありませんが、こういった抗原性の異なるウイルスが流行の主流になると、今後流行が拡大する可能性もあり注意が必要です。

 麻しんは現在報告が減少していますが、南河内ブロックから患者報告が続いています。現在は定点医療機関からのみの報告ですが、1月から風しんとともに全数報告になりますので、麻しんを診断された医師は速やかに保健所へのご報告をお願いします。

 感染性胃腸炎、インフルエンザともに流行が認められており、手洗い、うがいなどの基本的な生活習慣をこころがけて、良いお年をお迎え下さい。

定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは307ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は199ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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