大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第53号− 2008年1月31日発行


1月の感染症

 2008年第3週(1月14日から1月20日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、インフルエンザ(9.9)、感染性胃腸炎(6.2)水痘(1.4)でした(()内は定点あたり報告数)。インフルエンザは前週比62%の増加、感染性胃腸炎は前週比14%、水痘は16%の減少でした。 (http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/index.html参照)

 感染性胃腸炎患者では12月以降の病原体定点機関の検体からノロウイルスGT型が2例、GU型が40例、サポウイルスが3例、アデノウイルスが1例検出されています(1月24日現在)。昨シーズン同様、現在の感染性胃腸炎の原因ウイルスはノロウイルス、特にGU型がそのほとんどをしめています。流行とともに、集団感染や、ノロウイルスが原因の食中毒も数多く報告されていますので、調理前、用便後の手洗いなど、感染拡大予防の徹底が重要です。

 インフルエンザの患者報告数は大きく増加し、府内の11ブロック中7ブロックで注意報レベルの定点あたり10を超える患者数が報告されました。いよいよ本格的な流行シーズン到来です。今シーズン当所ではAH1(ソ連)亜型ウイルスが12例分離されています。全国的に現在の流行はAH1亜型ウイルスによるもので、中にはワクチン株と抗原性の異なるウイルスも検出されており、今後さらに流行が拡大することも懸念されますので、十分ご注意ください。

 今年から麻しん、風しんはともに全数報告になり小児科だけでなく、全医療機関からの届け出が必要になりました。昨年末以降府内では、南河内ブロック、大阪市内からの麻しん報告が少数ながら続いています。麻しんを診断された医師は速やかに保健所へのご報告をお願いします。また小学校就学前のお子さんは麻しん、風しんワクチンの2期接種の対象者ですので3月31日までに必ず接種を済ませて新入学に備えていただきたいと思います。

定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは307ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は199ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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