大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第54号− 2008年2月29日発行


2月の感染症

 2008年第7週(2月11日から2月17日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、インフルエンザ(6.3)、感染性胃腸炎(5.6)、水痘(1.6)でした(()内は定点あたり報告数)。インフルエンザは前週比38%の減少、感染性胃腸炎はほぼ横ばい、水痘は9%の増加でした。(http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/surv08/surv07.html参照)

 感染性胃腸炎は年明け以降ほぼ横ばいで経過しています。1月以降の病原体定点機関の検体からはノロウイルスGU型が20例、A群ロタウイルスが1例検出されています。(2月21日現在)。

 インフルエンザは2週連続減少し、ピークは越えたと考えられます。今シーズン当所で検出されているのはすべてAH1(ソ連)亜型ウイルスで、全国的にもインフルエンザの流行の主流はAH1ウイルスです。今シーズンの流行の規模は今のところ大きくはありませんが、第5週には5歳のインフルエンザ脳症事例も報告されています。

 全数報告になった麻しんは、年明け以降府内ですでに61例の報告がありました。そのうちの67%が15歳以上の事例です。またワクチン歴が判明している38事例のうち76%が未接種者でした。感染力の強い疾患ですので、今後急速に流行が拡大する恐れもあり、ワクチン未接種者に対する早急なワクチン接種が望まれます。麻しんは風しんとともに、1歳時(1期)と小学校就学前(2期)の2回のワクチン接種が予防接種法で定められていますが、特に2期の接種が進んでいないようです。4月から就学予定のお子さんは3月31日までに定期接種を済ませるよう御願いいたします。

定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは307ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は199ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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