大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第55号− 2008年3月31日発行


3月の感染症

 2008年第11週(3月10日から3月16日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(9.6)、インフルエンザ(2.2)、A群溶レン菌咽頭炎(2.0)でした(()内は定点あたり報告数)。感染性胃腸炎は15%の増加、インフルエンザは26%、A群溶レン菌咽頭炎は9%の減少でした。(http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/index.html参照)

 感染性胃腸炎は4週連続増加しています。3月以降の病原体定点機関の検体からはノロウイルスGU型が7例、GT型が2例、A群ロタウイルスが4例検出されています。(3月24日現在)

 インフルエンザは、定点あたり2.2となり、ほぼ終息しました。今シーズンのピークは第4週の定点あたり14.6で比較的小規模な流行にとどまりました。府内の流行はAH1(ソ連)型ウイルスによるもので、当所では昨年11月以降AH1亜型ウイルスが52例分離されています。

 今年から全数報告になった麻しんは11週までに113例の報告がありました。間もなく新学期を迎えますので、新しく集団生活を送る小児の間で感染症が流行しがちです。麻しん風しんワクチンを定期接種として受けられるのは1歳時の1年間と小学校就学前の1年間ですが、今年から中学1年生と高校3年生の方にも5年間の年限付きで、定期接種が開始されます。それ以外の年齢でも、任意での接種が可能です。今一度子供さんのワクチン接種歴を確認し、未接種の方はかかりつけの先生にご相談いただきますよう御願いします。


定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは307ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は199ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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