大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第56号− 2008年4月30日発行


茶飲料中に混入された除草剤成分? グリホサート

 【あらまし】

 小売店にて購入した茶飲料を飲まれた方が、下痢等の体調不良を訴える事例が、東京都(4月4日報道)と兵庫県(4月7日報道)で、相次いで発生しました。その後の警察の鑑定結果から、被害者の方の口にされた個々の茶飲料から除草剤成分であるグリホサートが検出されました。グリホサートは、除草剤成分として農薬に登録されていますが、比較的毒性が低いため、園芸用としてホームセンター等でも簡単に購入することができます。今回の事例では、被害を受けられた方の「キャップが緩かった気がする」との証言から、意図的な混入の疑いがあると報じられています。

 【当研究所の対応】

 大阪府では、事件の発生後、直ちにホームページ等で、府民の方々に注意喚起を行いました(http://www.pref.osaka.jp/shokuhin/shokutyuudoku/guriho.html)。要点として、@開封の跡や包装の異常がある飲料の摂取の回避、A味やにおいに異常(異味異臭)を感じた飲料の摂取の中止と警察や保健所への連絡、そしてB万が一、体調の異常を感じた場合は、速やかに医療機関への受診の3点をお願いしています。保健所で相談窓口を設置すると共に、公衆衛生研究所では、持ち込まれた飲料中のグリホサートの検査に対応できるよう体制を整えました。実際、体調不良を伴って府民の方が保健所に持ち込まれた飲料を即時に検査しました。その結果、持ち込まれた飲料についてグリホサートは検出されず、現在までに、当該農薬によって健康被害にあわれたと考えられる方は確認されておりません。

 【今後について】

 本件については、警察による捜査が継続中であり、原因についての安易な推測及び判断はできません。しかし、農薬以外にも、針やカミソリの刃等の異物が小売り商品に混入されている事件が後を絶ちません。今後も商品の陳列または購入時には、商品に異常がないか注意していただき、商品に事前開封の跡、包装の異常や異味異臭等、その安全性が疑われる製品があった場合は、販売や口にすることを避けて、最寄りの保健所や警察にご相談ください。

(食品化学課農産物安全室)


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