大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第59号− 2008年7月31日発行


7月の感染症

 2008年第29週(7月14日から7月20日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、ヘルパンギーナ(4.3)、感染性胃腸炎(3.2)、手足口病(3.0)でした(()内は定点あたり報告数)。ヘルパンギーナは前週比23%増加、感染性胃腸炎は21%減少、手足口病は3%増加しました。
 ( 平成20年第29週のトピックス(7/14〜7/20)  参照 )

 ヘルパンギーナの増加が続いています。夏型感染症の原因となるエンテロウイルスは、今シーズン、コクサッキーA(CA)16型が5例、B4型が5例、B5型が5例、エコー9型が1例、エコー30型3例、エンテロウイルス71型が2例検出されています(7月22日現在)。
 エンテロウイルス71型が検出された2症例は手足口病から髄膜炎を発症したものです。手足口病は通常軽症で経過する疾患ですが、EV71型によるものでは中枢神経症状が問題になることがありますので、要注意です。
 手足口病の主な原因ウイルスであるCA16型とEV71型の全国的な検出状況は国立感染研HPに掲載されていますが、( https://hasseidoko.mhlw.go.jp/Byogentai/Pdf/data18j.pdf )、全国的には今のところCA16型の検出が多いようです。
 夏休みに入りますが、低年齢の発症が多い疾患でもあり保育所等での流行はしばらく続くと思われます。今後も動向に注意願います。

 麻しんの発生は減少傾向にあるものの続いています。大阪府の昨年の第U期MRワクチン接種率が非常に低かったことは前回お伝えした通りですが、第26週の感染症発生動向調査週報の速報には接種率が高かった福井県での取り組みと、第27週の速報には、倉敷市の取り組みが紹介されています。V期W期の接種率も低迷が懸念されている現在、集団接種などの積極的な取り組みをしていただいている地域もすでにありますが、関係者の皆様のご協力を重ねてよろしくお願いいたします。



定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは307ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は199ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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