大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第60号− 2008年8月29日発行


8月の感染症

 2008年第33週(8月11日から8月17日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(2.1)、ヘルパンギーナ(1.3)、手足口病(1.0)でした。感染性胃腸炎は前週比38%、ヘルパンギーナは44%、手足口病は45%減少でした。( 平成20年第33週のトピックス(8/11〜8/17) 参照 )全体的に報告数が減少しており、医療機関のお盆休みの影響もあると思われます。

 感染性胃腸炎の患者数は例年と同様、夏期は少なくなっています。今年になってから第33週までの府内の腸管出血性大腸菌感染症患者数は145例で、昨年同時期の224例に比較すると少なくなっています。しかしながら、第32週には泉州の保育所で17名の腸管出血性大腸菌O157による集団感染事例がありました。予防のために基本的な生活習慣として手洗いなどを徹底することはもちろんのこと、肉の生食は避けて感染の機会を減らすことが重要です。保育園など乳幼児の施設では下痢などの症状がある場合の便やおむつの処理、手洗いの励行などに加え、この季節は簡易プールの衛生管理などにも注意が必要です。

 7月、8月の病原体定点の検体から検出された、夏型感染症の主な原因ウイルスであるエンテロウイルスは、コクサッキーA2型が3例、A4型が1例、A16型が5例、B4型が6例、B5型が6例、エコー5型が3例、30型が3例、エンテロウイルス71型が1例でした(8月22日現在)。ヘルパンギーナ、手足口病などの夏型感染症はすべて減少しており流行は終息に向かっています。

 麻しんの発生は第31週1例、第32週2例、第33週3例と少ないながら続いています。散発例があっても地域全体で麻しんに対する免疫を高めておけば流行に至らずにすみます。定期接種の対象者の方(1歳児、小学校就学前1年間、中学1年生、高校3年生)は必ず接種を受けて下さい。



定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは307ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は199ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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