大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第61号− 2008年9月30日発行


9月の感染症

 2008年第38週(9月15日から9月21日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(2.9)、A群溶連菌咽頭炎(1.0)、突発性発しん(0.6)でした(()内は定点あたり報告数)。感染性胃腸炎はほぼ横ばい、A群溶連菌感染症は15.5%の減少でした。
 ( 平成20年第38週のトピックス(9/15〜9/21)  参照 )

 手足口病は定点あたり0.6で第5位、ヘルパンギーナは0.3で第8位、咽頭結膜熱も0.3で第9位となり、夏型感染症はほぼ終息しました。

 夏型感染症の主な原因ウイルスはエンテロウイルスですが、当所で今シーズン検出されたエンテロウイルスは、コクサッキーB(CB)5型が16例、エコー(E)30型が12例、コクサッキーA(CA)16型が7例、CB4型が6例、E5型が4例、CA2が3例、エンテロウイルス71型が2例となっています。無菌性髄膜炎の症例から検出されたウイルスに注目すると、CB5型が13例、エコー30型が10例と多く、そのほかにエコー5型、CA2型、ムンプスウイルスが少数ながら検出されています。今シーズンの無菌性髄膜炎の原因は多くがコクサッキーB5型とエコー30型ウイルスであったと考えられます。全国情報でも同様で(国立感染症情報センター)、これらのウイルスは昨年の無菌性髄膜炎事例からも最も多く検出されています。

 RSウイルス感染症が0.6で第4位となり、増加の兆しです。乳幼児では重症化することもあり、保育園などでの集団感染にも注意が必要です。

 麻しんの発生は少ないながらも続いています。大阪府内のV期(中学1年生)W期(高校3年生)の麻しん風しん定期接種が進んでおらず、接種率が非常に低いことが明らかになっています。定期接種の対象者の方は必ず接種を受けて下さい。

定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは307ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は199ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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