大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第63号− 2008年11月28日発行


11月の感染症

 2008年第47週(11月17日から11月23日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(4.7)A群溶連菌咽頭炎(2.0)、インフルエンザ(1.3)でした(()内は定点あたり報告数)。感染性胃腸炎は前週比11%、インフルエンザは14%の増加、A群溶連菌咽頭炎はほぼ横ばいでした。  ( 平成20年第47週のトピックス(11/17〜11/23)  参照 )

 例年この時期から冬型の感染症が目立ち始めますが、5週連続して感染性胃腸炎が増加しています。この季節は保育所や医療機関などでの集団感染や、食中毒についても注意が必要です。冬季の感染性胃腸炎の主な原因は、ノロウイルスやロタウイルスで、患者の便や吐物には、多くのウイルスが含まれています。集団での流行を抑えるためには、これらの処理や手洗いを徹底することが大切です。具体的な方法については、こちらを参照してください。また感染性胃腸炎の詳細情報が、大阪市立環境科学研究所、堺市衛生研究所との共同研究事業の一環として当所のホームページに掲載されています。

 秋から冬に増加するRSウイルス感染症の流行は、今年は例年に比較して早く始まり、第43週にピークを迎え、すでに減少傾向を示しています。

 一方インフルエンザは増加が続き、第46週に定点あたり1を超えました。大阪府内では今シーズン、AH1(ソ連)亜型、AH3(香港)亜型、B型ウイルスともに検出されていますが現在堺市など患者数の多い地域ではAH3亜型が主に分離されているとのことです。昨年はほとんど流行がなかったAH3亜型が今年は流行の主流になる可能性が高く、今年はすでに増加傾向も認められていますので、高齢者や基礎疾患をお持ちの方は早めのワクチン接種などの対策をお勧めします。

定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは305ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は198ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


▲ページの先頭へ