大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第64号− 2008年12月26日発行


12月の感染症

 2008年第51週(12月15日から12月21日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(11.9)、インフルエンザ(5.6)、A群溶連菌咽頭炎(2.6)でした(()内は定点あたり報告数)。感染性胃腸炎は前週比8%、インフルエンザは29%、A群溶連菌咽頭炎は4%の増加でした。  ( 平成20年第51週のトピックス(12/15〜12/21)  参照 )

 第43週以降感染性胃腸炎の増加が続いており、第50週に定点あたり患者数が10を超えました。病原体定点機関の感染性胃腸炎の検体からはノロウイルスGU遺伝子型の検出が増加してきており、11月以降に当所で検査された検体からはノロウイルスGU型が10例、サポウイルスが1例検出されています(12月20日現在)。

 今年はインフルエンザの集団発生や患者増加の兆しが早い傾向がありましたが、第51週の定点あたり報告数(5.6)は昨年の同時期(2007年第51週5.7)と比較して大きな差はありません。定点あたり患者数が1を超えたのは第46週と例年に比較して早かったものの、同じブロック内でも報告の多いところと少ないところの差が大きかったので府内全体で流行しているという状況にはありませんでしたが、今後は本格的な流行シーズンに入ります。今シーズン府内(大阪市・堺市含む)で検出されているインフルエンザウイルスはAH3亜型(香港型)が38例で最も多く、ついでB型の15例、AH1亜型(ソ連型)の5例です(12月20日現在)。

 今年度の9月までの麻しん風しんワクチンワクチン接種率が公表されていますが(感染研ホームページ参照 第2期 第3期 第4期  )大阪府の接種率は第2期(小学校就学前)、第3期(中学1年生)、第4期(高校3年生)とも非常に低いレベルにとどまっています。特に5年間のみ行われている第3期、4期については接種の必要性や制度が十分に理解されていないところもあるようです。周囲の対象者の皆さんにぜひ接種を勧奨していただきますようお願いします。



定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは305ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は198ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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