大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第66号− 2009年2月27日発行


2月の感染症

 2009年第8週(2月16日から2月22日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、インフルエンザ(15.7)、感染性胃腸炎(7.4)、A群溶連菌咽頭炎(2.3)でした(()内は定点あたり報告数)。インフルエンザは前週比24%の減少、感染性胃腸炎は8%、A群溶連菌咽頭炎は6%の増加でした。( 平成21年第8週のトピックス 参照)

 感染性胃腸炎は年明け以降ほぼ横ばいで経過しています。1月以降の病原体定点機関の検体からはノロウイルスGU型が9例、アストロウイルスが1例検出されています。(2月23日現在)。

 インフルエンザは第5週の定点当たり報告数31.3をピークに減少が続いています。インフルエンザの流行警報レベルである定点あたり患者数30を超えたのは2004/05シーズン以来で今年は比較的大きな流行となりました。今シーズンはAH1(ソ連)亜型、AH3(香港)亜型、B型インフルエンザがともに流行しており、当所ではAH1亜型が24例、AH3亜型が60例、B型が29例検出されています(2月23日現在)。今年流行しているAH1亜型は、抗インフルエンザ薬として最も多く用いられているオセルタミビル(商品名タミフル)に対して耐性をもつ遺伝子変異を有しています。府内で検出されたインフルエンザウイルスについての詳しい解析が大阪市環境科学研究所、堺市衛生研究所との共同情報として大阪府感染症情報センターのホームページに掲載されています。

 さて2012年の麻しん排除に向け全国で接種率向上の取り組みが進んでいる麻しん風しんワクチン定期接種ですが、大阪府の接種率は相変わらず低迷しています。2008年度4月から12月までの中間報告で、大阪府の接種率は2期(小学校就学前)57.8%、第3期(中1)55.2%、第4期(高3相当)45.5%と麻しん排除に必要な95%以上の接種率達成には程遠い状況です。それぞれの対象者の方は3月31日までに済ませなければ、任意での接種となり無料で受けることができません。今年度の対象者が一人でも多く3月中に接種を済ませることができるよう周知をお願いします。


定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは305ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は198ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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