大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第68号− 2009年4月30日発行


4月の感染症

 2009年第16週(4月13日から4月19日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(11.8)、A群溶連菌咽頭炎(1.9)、水痘(1.3)でした(()内は定点あたり報告数)。感染性胃腸炎は前週比22%の増加、水痘は2%の減少、A群溶連菌咽頭炎はほぼ横ばいでした。( 平成21年第16週のトピックス 参照)

 感染性胃腸炎は3週連続増加しています。3月以降の病原体定点機関の検体からはA群ロタウイルスが10例、C群ロタウイルスが1例、ノロウイルスG1が7例、ノロウイルスG2が5例、アストロウイルスが3例、サポウイルス1例、検出されています(4月22日現在)。

 インフルエンザは、定点あたり1.0で1ブロック中7ブロックで1以下となりほぼ終息しました。今シーズンのピークは第5週の31.3でしたが、府内の定点あたり患者数が30を超えたのは2004/2005年シーズン以来で比較的大きな流行でした。3月以降の病原体定点医療機関の検体から当所で検出されたウイルスはAH1(ソ連)型ウイルスが2例、B型ウイルスが35例でした(4月22日現在)。今シーズンはAH1亜型、AH3亜型、B型がともに流行し、シーズンの後半にB型の流行が目立ったために流行期間も比較的長くなりました。

 さて春は新しく集団生活を開始する子供たちも多く感染症が流行する季節です。また4月末から5月にかけて休日も多く、行楽地での人混みなどで感染症が拡大していく可能性もあるので麻しんなどの感染力の強い疾患については注意が必要です。予防接種法では昨年度から、1歳児(1期)と小学校就学前1年間の方(2期)に加え、中学1年生(3期)と高校3年生(4期)にあたる方も麻しん風しんワクチン定期接種の対象者となりました。2、3、4期の方は定期接種の期間は今年度中ですが、年度の始めの4月から6月の間の早めの接種を心がけてください。

定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは305ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は198ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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