大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第73号− 2009年9月30日発行


9月の感染症

 2009年第37週(9月7日から9月13日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、インフルエンザ(5.0)、感染性胃腸炎(2.7)、ヘルパンギーナ(1.1)でした(()内は定点あたり報告数)。インフルエンザは28%増加、感染性胃腸炎は17%、ヘルパンギーナは10%の減少でした。( 平成21年第37週のトピックス 参照)

 病原体サーベイランスの結果から、現在定点からインフルエンザとして報告されているのは、ほとんどが新型インフルエンザであると考えられます。患者数の増加は緩やかなものの、新学期が始まって以降集団発生が相次ぎ、学級閉鎖も数多く報告されています。学校や地域での行事も多い季節ですが、人が多く集まる場所は集団感染の機会にもなりますので、発熱や咳などの症状がある方が無理に参加することのないよう気をつけていただきたいと思います。

 ヘルパンギーナ同様、手足口病(0.3)、咽頭結膜熱(0.05)も減少し、夏型感染症はほぼ終息しました。夏型感染症の主な原因ウイルスはエンテロウイルスですが、当所で今シーズン検出されたエンテロウイルスは、エコー11型が5例、コクサッキーA(CA)10型が3例、CA5型が2例、コクサッキーB3型となっています(9/18現在)。

 昨年度の大阪府の麻疹ワクチン接種率は第1期(1歳)94.1%、第2期(小学校就学前)88.8%、第3期(中学1年生)77.2%、第4期(高校3年生)68.1%でした( http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/pdf02/20090812-01.pdf )。第2期の接種率は全国47都道府県中44位、第3期、4期の接種率は、45位と他地域に比較しても大阪府の予防接種率は非常に低いものになっています。麻しんの流行をなくすためには、2回接種を徹底し95%以上の接種率を持続することが必要です。定期接種の対象者の方は必ず接種を受けるようにして下さい。



定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは305ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は198ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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