大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第75号− 2009年11月30日発行


11月の感染症

 2009年第47週(11月16日から11月22日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、インフルエンザ(25.5)、感染性胃腸炎(3.1)、水痘(1.1)、でした(()内は定点あたり報告数)。インフルエンザは前週比6%、水痘は3%の減少、感染性胃腸炎はほぼ同数でした。(平成21年第47週のトピックス 参照)

 インフルエンザは第44週の定点当たり34.8をピークに3週連続して減少し、定点あたり25.5となりました。ピーク時の第44週と比較すると、年齢別では5歳未満が15%から21%に、5歳〜9歳が41%から43%に増加、10歳〜14歳が30%から23%に減少しており、小学校、中学校での流行が一旦ピークをこえ、患者数が減少傾向になっていると考えられます。しかしながら、南河内43.4、大阪市西部38.9、北河内36.4では依然として定点当たり30を超えており、豊能、大阪市西部など前週と比較してわずかながら増加している地域もあります。現在ワクチン接種がすすめられているところですが、まだ集団に感受性のある方が多く残っている状況なので、しばらく流行は続くと考えられます。今シーズン当所で病原体サーベイランス定点からの検体から検出されたインフルエンザウイルスは全て新型インフルエンザで、季節性インフルエンザウイルスの検出はありません(11月25日現在)。今後新型インフルエンザはもちろんのこと、季節性インフルエンザの動向についても注意が必要です。公衆衛生研究所のHPでは新型インフルエンザ情報として大阪府のインフルエンザ患者情報と、病原体情報を掲載していますのでご参照ください。(公衆衛生研究所新型インフルエンザ関連情報

 今年は新型インフルエンザの発生のため、インフルエンザの流行が夏季から認められていますが、例年はこの時期から冬型の感染症が目立ち始めます。今年も感染性胃腸炎、RSウイルス感染症などの冬型感染症に増加の兆しがみられています。第46週には府内の幼稚園でもノロウイルスの集団感染が報告されました。今後本格的な流行シーズンに向かいますのでご注意ください。



定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは305ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は198ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


▲ページの先頭へ