大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第76号− 2009年12月28日発行


12月の感染症

 2009年第50週(12月7日から12月13日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、インフルエンザ(20.3)、感染性胃腸炎(6.0)、RSウイルス感染症(1.6)でした(()内は定点あたり報告数)。インフルエンザは5%の減少、感染性胃腸炎は前週比26%、RSウイルス感染症は30%の増加でした。(平成21年第50週のトピックス 参照)

 インフルエンザは6,205例の報告がありました。ゆるやかな減少傾向ですが、南河内42.3、北河内27.7、大阪市西部21.9、堺市20.5では定点当たり20を超えています。病原体サーベイランスで検出されているインフルエンザウイルスはまだほとんどが新型インフルエンザウイルスです。府内では堺市でB型インフルエンザウイルスが分離されているのみで、季節性のA型インフルエンザウイルスの検出はありません。大阪府内のインフルエンザウイルス検出情報は大阪府感染症情報センターのHPでも随時更新しておりますのでご参照ください。全国情報でも、第36週(8/31〜9/6)以降検出されているウイルスはほとんどが新型インフルエンザウイルス(9816例)で、AH3(香港)亜型は8道府県から11例、B型は大阪府からの1例にとどまっています。今シーズン(2009/2010)にはいって季節性のAH1(ソ連)亜型の検出は無く、AH3亜型は少数検出されているものの流行はまだ認められていません(12/17現在)。

 感染性胃腸炎が前週比26%増の1,189例、RSウイルス感染症は30%増の331例でともに5週連続増加しています。感染性胃腸炎の検体からはノロウイルスが検出されており、保育所や小学校でノロウイルスを原因とする集団感染が第50週には7件報告されています。またRSウイルス感染症は中河内4.8、大阪市北部3.9で報告が多くなっています。インフルエンザとともにこれらの冬型感染症も今後の動向に要注意です。

定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは305ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は198ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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