大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第77号− 2010年1月29日発行


1月の感染症

 2010年第2週(1月11日から1月17日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(7.9)、インフルエンザ(5.7)、RSウイルス感染症(1.6)でした(()内は定点あたり報告数)。感染性胃腸炎は前週比24%の増加、インフルエンザは前週比14%、RSウイルス感染症は22%の減少でした。(平成22年第2週のトピックス 参照)

 感染性胃腸炎の12月以降の病原体定点機関の検体からはノロウイルスGU型が検出されています。12月以降感染性胃腸炎の集団感染の報告も増加していますが、その原因のほとんどはノロウイルスです。ほかにサポウイルス、ロタウイルスによる保育所での集団感染が各1件報告されています。感染性胃腸炎の詳しい情報については当所のHPをご覧ください。ウイルス性の胃腸炎では便中に多くのウイルスが排出されるので、感染拡大予防のために調理前や、用便後の手洗いの徹底が重要です。

 インフルエンザの患者報告数は2009年第44週の定点当たり34.8をピークに減少傾向が続いています。現在のところ検出されているのは新型インフルエンザウイルスのみです。季節性のインフルエンザウイルスは府内では堺市でB型インフルエンザウイルス(Yamagata系統株)が1例検出されたのみで、AH1(ソ連)亜型、AH3亜型ともに検出されていません。今シーズンは新型インフルエンザの流行により通常のインフルエンザの流行状況とは異なっていますが、例年ではインフルエンザの本格的な流行シーズンは1月から2月です。ピーク時に比較すると減少しているものの新学期が始まってからもインフルエンザが原因の学級閉鎖の報告もあり、流行状況の推移についてはまだ注意が必要です。基本的な生活習慣として手洗いやうがいの励行、症状が出た場合無理をして出勤・登校をしないことや、マスクを着用するなど、周囲に感染拡大を防ぐ行動をとっていただきたいと思います。


定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは305ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は198ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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