大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第78号− 2010年2月26日発行


2月の感染症

 2010年第6週(2月8日から2月14日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(9.89)、インフルエンザ(2.4)、RSウイルス感染症(1.8)でした(()内は定点あたり報告数)。感染性胃腸炎は前週比6%、インフルエンザは35%、RSウイルス感染症は3%の減少でした。(平成22年第6週のトピックス 参照)

 感染性胃腸炎は今年に入って一旦増加した後、第4週の定点当たり11.3をピークとして減少傾向で経過しています。例年年末にピークを迎え、年明け以降はやや患者数は減少しますが、今冬はピークの時期が約1ヵ月遅くなっています。1月以降の病原体定点機関の検体からはノロウイルスGU型が検出されています(2月18日現在)。

 インフルエンザの患者報告数は減少が続いており、新型インフルエンザは一旦終息に向かっているといえます。ただし例年流行が繰り返されてきた季節性インフルエンザが今シーズンは全国的にほとんど検出されておらず、(http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/sinin3.gif 参照)、府内でも昨年第47週に堺市でB型インフルエンザウイルス(Yamagata系統株)が1例検出されたのみです。AH1(ソ連)亜型、AH3亜型ともに今シーズンはまだ府内では検出されていません。このまま季節性のインフルエンザが流行しないままにインフルエンザシーズンが終わるかどうかなどを含め、流行状況の推移についてはまだ注意が必要です。基本的な生活習慣として手洗いやうがいの励行、症状が出た場合無理をして出勤・登校をしないことや、マスクを着用するなど、周囲に感染拡大を防ぐ行動は継続していただきたいと思います。府内の流行状況やウイルス検出状況については当所のホームページの「新型インフルエンザ関連情報」でみていただくことができます。


定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは305ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は198ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は52ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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