大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第80号− 2010年4月30日発行


4月の感染症

 2010年第15週(4月12日から4月18日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(8.9)、水痘(1.7)、流行性耳下腺炎(1.5)でした(()内は定点あたり報告数)。感染性胃腸炎は前週比22%、水痘は12%、流行性耳下腺炎は29%の増加でした。 (http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/surv10/surv15.html 参照)

 感染性胃腸炎は3週連続増加しています。3月以降の病原体定点機関の検体からはA群ロタウイルスが2例、ノロウイルスG2が4例、サポウイルスが1例検出されています(4月23日現在)。

 インフルエンザは、第9週にすべてのブロックで定点あたり1以下となりその後は報告は非常に少なくなっています。しかしながら4月にはいってからも病原体定点のインフルエンザ検体から新型インフルエンザが1例検出されています。その他の3月以降に検出された呼吸器系ウイルスはRSウイルスが3例、パラインフルエンザが2例、ヒトメタニューモウイルスが1例です(4月23日現在)。

 さて春は新しく集団生活を開始する子供たちも多く感染症が流行する季節です。今年は昨年の同時期に比較して流行性耳下腺炎の報告がほぼ倍増しています。流行性耳下腺炎は無菌性髄膜炎や難聴、精巣炎、卵巣炎、膵炎などをおこすこともありますので未罹患の方はワクチンでの予防をお勧めします。

 4月末から5月にかけては休日も多く、行楽地での人混みなどで感染症が拡大していく可能性もあるので麻しんなどの感染力の強い疾患については注意が必要です。予防接種法では、1歳児(1期)と小学校就学前1年間の方(2期)に加え、中学1年生(3期)と高校3年生(4期)にあたる方も麻しん風しんワクチン定期接種の対象者です。2、3、4期の方の定期接種の期間は今年度中ですが、年度の始め(4月から6月)に早めに接種を済ませるよう心がけてください。


定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは300ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は196ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は50ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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