大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第89号− 2011年1月31日発行


1月の感染症

 2011年第2週(1月10日から1月16日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、感染性胃腸炎(7.2)、インフルエンザ(6.6)、水痘(1.9)でした(()内は定点あたり報告数)。インフルエンザは前週比148%、感染性胃腸炎は前週比3%の増加、水痘は9%の減少でした(ブロック別年齢別発生状況参照)

 12月以降の病原体定点機関の感染性胃腸炎患者検体からはノロウイルスGU型が21例、サポウイルスが1例検出されています(1月21日現在)。現在の感染性胃腸炎の原因ウイルスはノロウイルス、特にGU型がそのほとんどをしめています。患者発生は12月の半ばをピークに減少していますが、まだ集団感染や、ノロウイルスが原因の食中毒には引き続き注意が必要です。調理前、用便後の手洗いなど、感染拡大予防の徹底をこころがけて下さい。

 インフルエンザの患者報告数は年明け以降大きく増加が続いています。今シーズンは年内の患者報告は少なかったのですが、第1週に全ブロックで流行開始の目安とされる定点当たり1を超え、いよいよ本格的な流行シーズン到来です。今シーズンは、昨シーズン大きく流行した新型(AH1亜型)、季節性インフルエンザであるAH3(香港)亜型、B型の3種類のインフルエンザウイルスが検出されていますが、12月以降は新型インフルエンザが多くなっています。インフルエンザの流行状況やウイルス情報については、当所ホームページ「インフルエンザ関連情報」に掲載されており、随時更新していますのでご参照ください。インフルエンザの予防対策としてはワクチン接種が有効です。また基本的な生活習慣として手洗いやうがいの励行、症状が出た場合無理をして出勤・登校をしないことや、マスクを着用するなど、周囲に感染拡大を防ぐ行動をとっていただきたいと思います。

 


定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは300ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は196ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は50ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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