大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第90号− 2011年2月28日発行


2月の感染症

 2011年第6週(2月7日から2月13日)の定点あたり報告数の上位3疾患は、インフルエンザ(13.9)、感染性胃腸炎(8.6)、A群溶連菌咽頭炎(1.9)でした(()内は定点あたり報告数)。感染性胃腸炎は前週比2%の増加、インフルエンザは32%、A群溶連菌咽頭炎は8%の減少でした(ブロック別年齢別発生状況参照)

 感染性胃腸炎は今年に入ってほぼ横ばいで経過しています。昨冬は新型インフルエンザの流行の影響か年明け以降に患者数が増加しましたが、今シーズンは年末にピークを迎え年明け以降はやや患者数は減少するという例年の流行の経過の戻っています。1月以降の病原体定点機関の検体からはノロウイルスGU型が5例、ロタウイルスが5例検出されています(2月17日現在)。

 インフルエンザは32%減の4,138例の報告がありました。全ブロックで減少しており、すでにピークは越えたと考えられます。今シーズンの病原体検出事例では新型(AH1亜型)が多いものの、2月に入ってAH3(香港)亜型、B型の比率が増しています。今シーズンの流行の主流であった新型のピークは過ぎたものの、その他の型の検出がみられていることから今後もインフルエンザの流行はもう少し続くと考えられ、まだ注意が必要です。基本的な生活習慣として手洗いやうがいの励行、症状が出た場合無理をして出勤・登校をしないことや、マスクを着用するなど、周囲に感染拡大を防ぐ行動は継続していただきたいと思います。府内の流行状況やウイルス検出状況については当所のホームページの「インフルエンザ関連情報」でみていただくことができます。

 


定点*:

 大阪府内の感染症発生動向を把握するために、インフルエンザは約300ヶ所、感染性胃腸炎、水痘などの小児科疾患は約195ヶ所、流行性角結膜炎などの眼科疾患は約50ヶ所の医療機関が定点となって、毎週患者数が報告されています。

(ウイルス課 宮川 広実)


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